保育所実習Ⅱ期~~考察の書き方例⑭0,1歳児クラス2日目

保育士養成校

はじめに

 保育所のⅡ期実習の二日目についてです。前回に引き続き0,1歳児クラスです。今回は3日間0,1歳児クラスでの実習となりましたので、次回も同じクラスです。私の実習園では、そもそも0,1歳児クラス、2,3歳児クラス、4,5歳児クラスと合同でした。子どもの人数もそれぞれのクラスで少なかったですので、このような形で保育をしていたのでしょうね。ただ、0,1歳児クラスはまとめて、きりん組といった形でしたが、それ以上の年齢のクラスはきちんと独立して名前がありました。とまあ、私の実習園についてはどうでもいいですね。さっそく、目標と考察について見ていきたいと思います。

0,1歳児クラス2日目の目標と考察

 0,1歳児クラス2日目の目標と考察です

目標

 保育者の子ども一人一人にあった援助を理解する

 ひとりひとりにあった援助について学ぶこと、これはとても大切なことですね。子どもたちはたくさんいますから、なかなかその子個人に対してのみ援助する場面というものを見る機会というものは少ないかもしれません。特に年齢が上がってくればなおさらです。5歳児クラスは30人程度を1人の保育士がみなくてはいけませんから。その点、0,1歳児クラスの場合、配置されている保育士の数が多いため、それなりに密接な関わりを目にする機会も多いと思います。ひとりひとりにあった援助に関して、月齢さも大きい低年齢児クラスの時に目標とするといいかもしれません。もちろん、5歳児クラスでもこういった配慮は必要ですから、目標とすることは間違いではないですから、5歳児クラスでもこの目標を用いても良いと思います。私も、似たような目標は使いまわしていたような気がします。

考察

 それでは実際の考察を引用したいと思います。

 給食の時間に、嫌いなメニューが出てしまったAちゃんがいました。Aちゃんは、麺類が嫌いらしく、本日のメニューはラーメンでした。保育者が食事の援助をしても、なかなか食は進んでいませんでした。そこで保育者は、ご飯とラーメンを混ぜ、麺を食べているときとは違う歯ごたえ、味になるように工夫しました。それでも食べることに時間はかかっていたようですが、食べるたび「すごーい、大きなお口」といった声かけをして、Aちゃんの食べる意欲を引き出そうとしていました。最終的には、嫌いなラーメンも、混ぜたご飯も、しっかりと平らげ、完食しました。完食した時には、保育者は「上手に食べられたね」と笑顔で褒めていました。
 一人一人嫌いな食べ物や好きな食べ物があるのは仕方のないことだと思います。保育者は子どもの嫌いな食べ物をいかに食べられるように工夫するか、ということを考えなくてはならないのだと思います。今回はご飯と混ぜるという工夫でしたが、最終的に子どもは完食することができていたので、こういった工夫1つでも、子どもは嫌いな物を食べられるようになることがあるということを学びました。おそらく、子どもが何を気にいるのか、どのようにしたら気持ちよく食事をしたり、生活したりできるのか、様々なことを試行錯誤しながら、より子どもにあった援助が見つかっていくのではないかと考えました。
 本日は保育者の子ども一人一人に合った援助に着目し実習しました。一人一人違うのは当たり前ですが、保育者の話にもあったように、より個人的な援助が必要な年齢が0,1歳児なのだと改めて思いました。

保科史人の保育所実習Ⅱ期の実習日誌

この考察から、いま、考えること

 食事場面でのひとりひとりに合わせた援助についての考察ですね。考察の内容はいいのではないかと思います。きちんと、事実→考察→まとめという構成になっていて見やすいと思います。

 保育者が行った援助についてですが、正直わたしはこれが正しいのかどうだかよくわかりません。子どもが納得して食べているのかよくわからなかったです。また、混ざることに対して抵抗を示す子どももいることと思います。もちろん、いままでの経験から、混ぜれば食べることができるとわかっているからこそしている援助なのかもしれませんが、こればかりはなんとも言えませんね。

 わたし個人的な感覚では嫌いなものは嫌いなんだから食べられなくても仕方ないという考え方です。むしろ、嫌いという意思表示ができていることを褒めると思います。ただ、0,1歳児ですから、意思表示が明確にできるわけではありません。いろんなものを食べて、味についての感覚を養ってほしいという気持ちもわかります。3口ほど食べて、もう嫌というふうになってしまうのであれば、わたしは無理には食べるよう援助しないと思います。それよりも、食べることが嫌になってしまう方が嫌ですね。これは、保育者によって考え方が分かれるところなのではないかと思います。美味しく食べられないのは、美味しく調理できてないから、ということもありますからねwww 

 むかし、調理師をしていた友達に栄養士との衝突について話をきいたことがあります。調理師としては、美味しく作りたいが、栄養士として栄養バランスを考えると、調味料を調整しなくてはならず、美味しく作るのが難しいといった話です。なかなか面白い話ですよね。わたしは栄養よりかは、楽しく美味しく食べられることを重視したいですね。大人になると味覚も鈍感になり、いろんなものが食べられるようになるということもありますからね(*´∀`*)

まとめ

 食事の場面の援助から、子どもひとりひとりに合った援助について考察しました。0,1歳児の食事場面は学ぶことが多くあるのではないかと思います。食事に対する子どもの考え方にまで、将来影響していくのではないかとすら思います。手づかみ食べ、見た目は汚いですが、絶対に必要なたべ方だと思います。潔癖症の保育者がいたら、もしかすると手づかみ食べを絶対にさせない保育者もいるかもしれませんね。感染症対策みたいな名目で、清潔な状態でたべるのをすすめている保育者もいるかもしれません。つまり、やはり、いろいろな考え方があるというふうに思っておくほうがいいと思います。そして、その保育者がどういう考え方をもって、食事の援助をしているのか質問してみるのも面白いかもしれませんね。

 話は変わりますが、保育所で短期のバイトをしていた時にも、食事について保育士に小言を言われたことがあります(笑) なんでも、その保育士は三角食べというものを保育の中で実践していたようです。わたしが、給食を運んだ時に食器を置く位置に指導が入りました。三角食べしらないの? 信じられない といった反応をされました。わたし個人としては、食べる順番など、子どもの自由だと思っています。味が混ざるのを嫌がる子どもがいるというのは先程も申し上げたとおりですから。三角食べを推し進める理由とエビデンスについてお尋ねしたほうが勉強になったかもしれませんね。答えられるかは知りませんが(笑) と、また私の愚痴になってしまいましたが、食器を置く位置にも神経質にならないといけない場合があるということは、頭の片隅にでも置いておくといいかもしれませんね。

コメント

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