設問として
次の文は色についての記述です。不適切なものをひとつ選びなさい。
1.光の三原色とは「赤」「緑」「青」である。
2.色味をもたない「白」「灰色」「黒」は無彩色と言われる。
3.2色の色を混ぜて、別の色を作ることを「重色」という。
4.「有彩色」の中で最も鮮やかさの高い色を「純色」という。
5.暖色系など、実寸よりも大きく見える色のことを「膨張色」という。
設問解説
光と色の三原色
1の光の三原色ですが、この記述は正しいですね。筆者の光の三原色の覚え方はRGB(レッド グリーン ブルー)と言葉で覚えています。ちなみに色の三原色というものもあり、それはマゼンタ、シアン、イエローです。赤青黄色といってもいいのかもしれません。色の三原色については、プリンターを思い浮かべて、昔は3つの変わった名前の色で印刷してたなーと考えると、ああ、マゼンタ、シアン、イエローだーと自然とでてきます(笑)
光の三原色は、足すと白くなります。そして、色の三原色は足すと黒くなります。単純に光をたくさん当てれば白くなり、絵の具は混ぜると黒に近づいていくと覚えていれば問題ないでしょう。ただ、専門用語というのでしょうか? 足して白くなるのを加算混合、足して黒くなるのを減算混合というそうです。なかなか覚えるのが難しいですよね。
有彩色と無彩色
色は大きく分けると、有彩色と無彩色に分かれるそうです。これも単純に色味のある色と、色味の無い色ということです。無いといってしまっていいのかすこしわかりかねるところがありますが、白や灰色、黒がそれにあたります。
実際に色をみてみましょう。
左のような色たちが無彩色であり、右のような色たちが有彩色です。もちろんこれだけではなく、もっとたくさんありますが、イメージは掴めると思います。
よって選択肢2に関しては正しいとなります。
色の要素
色の三要素というものがあります。
1.色相(色合いのこと)
2.明度:明るさの度合いのこと。白が多いほど明度が高く、黒が多いほど明度が低い。
3.彩度:鮮やかさの度合いのこと。無彩色を混ぜると彩度が下がる。
色相に関しては、その色のことですね。
明度に関しては、画像でみてみましょう。
すべて赤を基本にして、左が明度が低い赤(茶色っぽくみえますねw)、左は明度が高い赤です。つまり、彩度に関しては左も右も下がっているということになりますね。すこしややこしい気もしますが、この例では、赤さが一番つよい真ん中の丸が一番彩度が高いといえます。
白を混ぜると明度があがり彩度が下がる。黒を混ぜると明度がさがり彩度もさがる。より赤さ(色合い)が強くなれば彩度が上がるということです。
そして、彩度が一番高い色のことは純色といいます。
したがって、選択肢4に関しては正しいということになります。
色のさまざまな効果
色の効果についても理解しておく必要があるようです。効果とまとめてしまっていますが、知識的なところもあります。
・補色:12色相環で向かい合っている色のこと。
・類似色:12色相環で隣り合う色のこと。
まずこの補色と類似色についてみてみたいと思います。12色相環とは初めてでてくる言葉でありますが、まずは画像をご覧ください。
だいたい、このようなものが12色相環です。ぴったりと向かい合っているものなどはこの画像から読み取れないと思いますが、大体で大丈夫だと思います。私の場合は、クリスマスカラーである赤と緑は補色と覚えています。そして補色を混色すると黒くなると覚えています。この補色同士を混ぜたときにどうなるかについては、保育士試験で問われたことがあるらしいですので、覚えておくといいでしょう。
・寒色:冷たい感じの色。小さく見せる収縮色。12色相環でいうと右下の青付近の色です。なお黒は寒色だそうです。
・暖色:暖かい感じの色。大きく見せる膨張色。12色相環でいうと、左上のだいだいや赤付近の色です。なお、白は暖色だそうです。
このことから、選択肢5は正しいということになります。
・混色:色を混ぜること。
・重色:色を重ねること。
混色については字の通りですのでお判りいただけると思います。重色に関しては、水彩絵の具を使うときなどに、紙の上で色を重ねることだそうです。一度色をぬって乾いたところに別の色を重ねてぬることも重色というようですね。少しややこしいですね。
したがって、選択肢3は間違いだということです。
この設問の答えは3です。
まとめ
今回は、実際の設問に基づいた問題に答えるために必要な知識の確認をしました。色の基本についてはこれで大丈夫だと思いますが、不足しているところがたくさんあるとも思いますので、それぞれのテキストなども参考に、復習してみてください。
今回覚えておくべきことはほぼ全部ですので、しっかりと覚えましょう。
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