保育実習理論――作曲家編~~チャイコフスキー

作曲家

設問として

 設問としては、4つの文があり、それぞれについて〇か×かの組み合わせを選ぶものでした。今回は、そこから抜粋してみました。

バレエ組曲「くるみ割り人形」は、チャイコフスキー(Tchaikovsky, P.I.)によって作曲された。

 この設問に〇か×かを答えられればOKです。それでは、まずはチャイコフスキーの生涯について確認しておきましょう。

生涯

 チャイコフスキーは1840年5月7日生まれであり、1893年11月6日に亡くなっています。ロシアの作曲家です。

 作品は多岐に渡っていて、交響曲、バレエ音楽、協奏曲、管弦楽曲、オペラ、室内楽曲、独奏曲など、人気があるようです。

 チャイコフスキーは法律学校を卒業して法務省に勤務していました。そして、1861年に知人からの紹介で音楽教育を行っている帝室ロシア音楽協会を知って入学しました。1863年、23歳のときに法務省の職をやめて音楽に専念することとなりました。一般高等教育を受けたあとに音楽教育を受けたため、音楽家としてのスタートは大変遅いものとなりました。

 その後は、帝室ロシア音楽協会モスクワ支部で教鞭をとりながら、作曲活動をしていたようです。

作品

 それでは、作品について見ていきます。まずチャイコフスキーといえばバレエ音楽が一番有名なのではないかと思います。3大バレエと呼ばれているものがあります。

3大バレエ

・白鳥の湖

 白鳥の湖を知らない人はあまりいないかもしれませんね。悪魔ロットバルトに白鳥に変えられてしまったオデットと王子様のお話ですね。最終的にオデットと王子は湖に身を投げて死んでしまうとても悲しいお話です。ハッピーエンドで終わる演出もありますが、もともとは悲劇です。誰が話を変えてしまったんでしょうね? 国の力でしょうか?

・眠れる森の美女

 こちらも有名な作品ですよね。邪悪な妖精カラボスに死を宣告されたオーロラ姫が100年の眠りについて、王子様のキスで目を覚まして結婚するといった内容でしょうか。

・くるみ割り人形

 これも有名ですね。個人的にはとても好きな作品です。クリスマスにくるみ割り人形につれられてお菓子の国に行くというお話ですね(すごいはしょりました)。

交響曲

・交響曲第6番「悲愴」

 交響曲が試験問題にでるかはわかりませんが、でるとしたら、この6番の「悲愴」なのではないかと思います。ベートーヴェンも悲愴ソナタを書いていますから、両方とも覚えておくといいかもしれませんね。ベートーヴェンの場合は交響曲ではなくピアノソナタです。

バレエの特徴

 ここでバレエの特徴について解説しておこうと思います。保育士試験にはおそらくでてきませんが、一般常識として知っていると、バレエ好きの人との会話で楽しめるのではないかと思います。

 バレエは、西ヨーロッパで発生し広まりました。歌詞やセリフを伴わない舞台舞踊のことです。物語性があり、複数の幕をもつ舞踊劇が多いです。

 バレエの発生は、ルネサンス期で、イタリア、フィレンツェのメディチ家からフランス王室に嫁いだカトリーヌ・ド・メディシスによりバレッティがフランスにもたらされ、バレと呼ばれたところにあるようです。

 17世紀、フランスのルイ14世がバレエに熱中し、自身も踊っていたとのことです。

 そのルイ14世が引退後は宮廷にあったバレエは劇場に移っていったそうです。ロマンティックバレエ、クラシックバレエ、モダンバレエ、などを経て、コンテンポラリーダンスなどに移っていきます。

 とってもざっくりですが、歴史をお伝えしました。とても面白い内容ですので、ご興味のある方は調べてみることをオススメいたします。日本の暗黒舞踏の影響なんかも知識にあると、楽しくなると思いますよ。

まとめ

保育実習理論の中でチャイコフスキーについて覚えていた方がいいことは、

 3大バレエの

 「眠れる森の美女」

 「白鳥の湖」

 「くるみ割り人形」

 この三つだと思います。保育士試験ではおそらくこの三つくらいしか問われることはないでしょう。ざっくりと調べてみたところ、公立保育士の採用試験では交響曲第6番の出題もあったようです。

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