はじめに
2,3歳児クラスの二日目の実習です。私の実習した2,3歳児クラスは複数担任で、保育士3人が担任でした。個人的に苦手な保育士さんがおりました。なんだか小言も多く言われて非常にムカついた覚えがありますが、笑顔のお化粧でハイハイと思っておきましょう。実習なんてそんなもんですから(^ω^)
2,3歳児クラス2日目の目標と考察
2,3歳児クラスの2日目の目標と考察です。
目標
子ども同士とコミュニケーションについて学ぶ
2,3歳児は言葉の発達が顕著だと思います。ただ、未熟な点も多くありますね。どのようにコミュニケーションをとっているのかは実際に子どもたちの様子をみながらのほうが学びが深まるのではないかと思います。Ⅱ期の実習になってから、目標と考察の内容が一致するようになっていることに今振り返ると思います。もちろんⅠ期のころからそれができているのが望ましいと思いますが、あの短い学生期間の中でも成長していたのかなぁと今しみじみ感じています。
考察
それでは考察を引用していきます。
午前中の運動会の練習の後の自由遊びの時間にNちゃんとTくんが玩具の貸し借りで少しもめていました。初めは、Nちゃんが使っていた玩具をTくんが「貸して」とやってきてNちゃんは「遊び終わったらね」と答えていました。しばらくしてまたTくんが貸してと言いながらやってきましたNちゃんは再び「遊び終わったらね」と答えていました。そこで私は「そろそろ貸してあげたら? Nちゃん、もうたくさん遊んだんじゃない」と声をかけました。するとNちゃんはゆっくりと玩具をTくんに差し出しました。その後しばらくNちゃんは砂場に行ったりうんていに行ったりして遊んでいました。しかしTくんの遊ぶ様子が視界に入ってしまったらしく、再びその玩具で遊びたくなってしまったようでした。Tくんは「遊び終わったらね」と答えました。Nちゃんは「貸して」と言うことを止めずに、何度も何度もTくんに言いました。それでも貸してもらうことはできずNちゃんは悲しい表情を浮かべ、今にも泣いてしまいそうになってしまいました。私は「また後で貸してもらいに行こう」と話をしますが、悲しみが消える事はありませんでした。その様子に気づいた保育者に事情を伝えると、Nちゃんに対して「今、T君が遊んでいるんだって。Nちゃんもたくさん遊んだでしょう? 後で貸してって言いに行こう」と伝えました。するとNちゃんはうなずいて、違うところに行こうとしました。すると突然Tくんがやってきて「はい」と、使っていた玩具をNちゃんに差し出しました。保育者はTくんに「ありがとう」と言い、Nちゃんの気持ちを代弁し、「どういたしまして」とT君の気持ちも言葉にしました。
保科史人の保育所実習Ⅱ期の実習日誌
この場面で感じたことの1つは保育者と子どもの信頼関係です。私がNちゃんに話したことと、保育者がNちゃんに対して話した事は、基本的に同じ内容だと思われますが、Nちゃんの聞く態度、受け入れる態度と言うものが違うと感じました。それは普段からの積み重ねである信頼関係が、保育者とNちゃんの間に出来上がっているからではないかと考えました。もう一つ感じた事はTくんの周囲を気にする様子です。おそらく保育者とNちゃんの会話に気づき、自分が関係しているということを察していたのではないかと思います。だからこそちょうどいいタイミングで、Nちゃんに玩具を貸しに来たのだと思います。すでに自分の周りにも気がつくようになっているのだと、とても興味深く思いました。また保育者がお互いの気持ちを言葉にしたと言う点も、まだ言葉の拙い2歳児には必要な対応だったのではないかと思います。
子どものコミュニケーションが2歳児にはまだなかなか難しいと思っていましたが、子どもそれぞれ発達には差があるため、流暢にコミュニケーションを取る子どももいれば、そうではない子どももいました。また周囲に目が行き、自己中心ではなくなっている子どももいることがわかりました。教科書通りの対応では不十分であり、実際の子どもを理解していかないといけないのだと思いました。
この考察から、いま、考えること
子どもの玩具の貸し借りのトラブルについての内容ですね。保育園では頻繁にみられるトラブルでしょうから、考察のネタにしやすいですよね。子どもの動きや保育者の対応など、とても勉強になることが多い場面ですからね。
今回の場面では、玩具と使いたいという気持ちと、貸さなければならないという気持ちの葛藤を感じる場面でもありますし、「使い終わったらね」ということで、ずっと使い続けてもいい…とまでは思っていないかもしれませんが、使い続けようとする子どもの姿が見られますね。そして、私の声かけでは納得できなかったことも、信頼関係のできている保育者の言葉なら納得することができている様子も見られます。正直、悔しい気持ちもありましたが、信頼関係に勝てるものはありませんね(笑)
Tくんの行動にとても感心した覚えがあります。ちゃんと、周りの言葉をきいて行動しているんじゃないかと思いましたからね。実際はどうだったのかはわかりませんが、この年齢の子どもでも、きちんと空気を読むことができるのかー(私空気読めない)と思ったものです。この察するというか、いわゆる空気を読むという行動ですが、人間にとってはとても大事な能力なのでしょうね。発達障害があると、なかなか難しい行為でしょうから、こういうことがひたすら苦手な子どもの様子も保育園での生活の中で見れるかもしれませんね。早めの療育をおすすめしますが、なかなか保護者に伝えたりするのも難しいですよね。本当に、悩ましいことです。子どもが楽しく、快適に過ごせるよう、試行錯誤しなくてはいけませんね。いろんなことに対して。
ちなみに、この考察に対する保育士のコメントは、信頼関係が大切だということを改めて感じることができたと思います。(たしかにそうだけどもww)のような内容しか書かれてありませんでした(笑) わたしの苦手な保育士さんのコメントです。なんというか、もうちょっと書くことないのかぁとか思っちゃいました。みなさんも保育士になった時には、保育学生が何を考えて実習しているのか、少しでもいいから、考えてあげられる余裕がもてるといいですね。
まとめ
今回は、2,3歳児の玩具の貸し借りの場面についての考察でした。目標であった子ども同士のコミュニケーションについての内容ですから、とても良かったと思います。どんどんと責任実習が近づいてきていますね。それと同時に、実習の終わりも見えてきます。もうひと踏ん張り、当時の私、頑張れ!!と思ってしまいます。もちろん、今実習真っ只中、これから実習に行くよという保育学生のみなさんのことも応援しております。このブログがなにかの参考になってくれたらとても嬉しいです。みんな、とにかくファイトです!!!!
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