保育実習理論――音楽編5~コードの理解①メジャーコード

保育士試験

コードとは何か

まずは、コードとは何かということを調べてみました。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

和音(わおん、英語: chord(コード)、: Akkord)は、高さが異なる複数のピッチクラス楽音が同時にひびく音のことである。三つのピッチクラスからなる和音を「三和音」、四つのピッチクラスからなる和音を「四和音」などと呼ぶが、同時に8つの高さの音が鳴っても、ピッチクラスが3または4であれば、それは基本的には三和音または四和音とみなされる。つまり、「○和音」と「○声部」とは示す意味が異なっており、かつては携帯電話機着信メロディ表現力の表示などで、16声部を「16和音」とするような間違った用法もしばしば見られた。
古典的な西洋音楽音楽理論では、三和音を基本として考えることが多く(実際の音楽では2音だけが同時に鳴ることもあるが、これらはすべて三和音のいずれかの音が省略されたものと考える)、ポピュラー音楽では四和音を基本として考えることが多い。
それぞれの和音の機能や使用例などは和声を参照。

 簡単に言うと、「音が複数鳴ること」といえそうですね。ちなみに、コードを日本語にすると和音です。のちのち、和音(コード)の機能についても見ていきたいと思います。和音を知っていると便利ですので(伴奏問題にも応用がききます)、理解できるように頑張りましょう。

 今回は、和音の基礎を学んでいきましょう。基本は三和音、3つの音が重なったものです。そして、この和音はアルファベットで表されることが多いです。具体的にはC、D、Eなどです。前回までの学習でもこのアルファベットはでてきましたね。Cがドで、Dがレなどです。Cが単音のドを指しているという知識はコードを理解するうえでも必要な知識ですので、わからないという方は、前回までの記事を参考に復習してみてくださいね

 それでは、みていきましょう。

 とりあえず、Cコードについて見ていきます。Cコードはドを主音にしたコードです。そして、重ねる音は、ミとソです。これを言い換えると、長3度上の音と完全5度上の音です。いままでの鍵盤の数え方を使うならば、ドを1として、5番目の音と8番目の音です。鍵盤と楽譜も見ていきましょう。

 筆者は、鍵盤の数でコードを覚えたので、基本のコードは 1、5、8 で覚えました。鍵盤の数を数えてみてくださいね。

 そしてです、この1、5、8ですが、これさえ覚えてしまえば基本的な和音を作ることが可能です。つまり、この1、5、8さえ覚えてしまえば、保育士試験で出題されるコードの問題は半分程度解くことができます。

 とはいえ、実際にやってみないと実感が湧きませんよね。というわけで、この1、5、8を使って、実際にコードを作ってみましょう。

 追記:ちなみに、Cコードと呼んでいますが、このCコードやDコードなどは、CメジャーコードやDメジャーコードとも呼ばれることがありますので、記憶の片隅に覚えておくと混乱を防げるかもしれませんC major などと表記されることもあります。

コードを作る

 それでは、早速、保育士試験で出題されるような形式でコードを作ってみましょう。

 次のコードネームに当てはまる鍵盤の組み合わせを選びなさい。


 Fですから、ファから始まる1、5、8です。まずは鍵盤を頭に思い浮かべてFコードの構成音を見つけます。

 ファを1として、5番目、8番目の音を確認できたでしょうか? ラとド ですね。じつは、この時点で答えを導くことが可能です。選択肢にこの ファ、ラ、ド が含まれていないものは答えではないので、消去法で答えられるということです。

 選択肢アには⑤のシが入っている時点で除外です。そして選択肢ウにはド♯(レ♭)が入っているため、この時点で除外です。残る選択肢イはどうでしょうか?

 ⑥がド、⑪がファ、⑮がラです。ファ、ラ、ドで構成されていますので、これが正解だとわかります。基本形のファラドの順番で出題してくれればわかりやすいのですが、保育士試験では、転回形で出題されることが多いです。この転回形というのは、基本形であるファラドの和音の構成音を1オクターブずらしたものです。鍵盤で見ていきましょう。

 ファを1オクターブ上に移動させました。この場合もFコードとして扱います。もちろん鳴っている音の響きが変わりますから、まったく同じかというと違う気がしますが、和音の機能としては同じFコードです。これから示す鍵盤はすべてFコードです。

 ラをオクターブあげました。これもFコードです。

 こんなに離れていても構成音であるファラドがあればFコードなんですね。

 ちなみに、構成音がファラドであれば、音が重複していても同じFコードとして扱います。

 逆に音が減ってしまった場合はどうなるかというと、そういう和音もあるのですが、保育士試験では出題されないと思います。もし出題されてしまった場合でも、構成音以外の音が入っている選択肢が間違いですので、この基本の1、5、8の和音、構成音を覚えていれば問題ないでしょう。

まとめ

 この1、5、8で答えられるコードはC、C♯(D♭)、D、D♯(E♭)、E、F、F♯(G♭)、G、G♯(A♭)、A、A♯(B♭)、Bです。(E♯というものはあまり使わないので除外しました)

 今後、Cm(シーマイナー)やC7(シーセブンス)、Cdim(シーディミニッシュ)、Caug(シーオーギュメント)などの別のコードもでてきます。それらのコードは、今回学習した1、5、8の数字が変わる(もしくは増える)とここでは覚えておきましょう。この1、5、8が基本となることは間違いないですので、普段から、Eコードの構成音はなんだっけ? G♭コードの構成音はなんだっけ? など、鍵盤を思い浮かべながら確認しておくといいでしょう。

 楽典の本が一冊あると安心ですよ。筆者も高校生の頃にこの本で学習した記憶があります。

コメント

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