保育実習理論――音楽編5~コードの理解⑤予想問題

保育士試験

学習の総まとめ

 今回はコードの学習を進めてきたみなさん向けの内容です。練習問題を解いて知識の確認と自信をつけてもらいます。まだ不安だよというかたは前回までの記事を読んで、練習問題を解きながら知識を定着させてください。

 前回までの記事

 それでは早速練習問題を解いていきましょう。

練習問題1

 つぎのコードネームに当てはまる鍵盤の位置について、正しい組み合わせのものを選びなさい。

 組み合わせ

1
2
3
4

B

 解説していきます。まずは、コードの構成音を確認でしたよね? Bコードの構成音は、シ、ミ♭、ソ♭ですね。

 選択肢アは⑨⑫⑰、ミ♭、ソ♭、シですので、これが正解です。
 選択肢イは⑧⑫⑰、レ、ソ♭、シ♭ですからBmコードの構成音です。
 選択肢ウは⑤⑧⑫、シ、レ、ソ♭ですから、こちらもBmコードの構成音です。

A#

 次に、A#7コードの構成音を確認しましょう。ラ#、レ、ファ、ソ#です。

 それでは選択肢と見比べていきましょう。
 選択肢アは④⑧⑪、ラ#、レ、ファです。構成音としては惜しいですね。A#コードの構成音です。
 選択肢イは④⑦⑪、ラ#、ド#、ファです。これはA#mコードの構成音です。
 選択肢ウは⑧⑭⑯、 レ、ソ#、ラ#です。これにはA#7コードの1、5、11が含まれているので正解です。

D♭dim

 次はD♭dimコードの構成音を確認します。レ♭、ミ、ソですね。

 選択肢と見比べていきましょう。
 選択肢アは④⑦⑩、シ♭、レ♭、ミです。これはB♭dimコードの構成音です。
 選択肢イは⑦⑩⑬、レ♭、ミ、ソです。根音がレ♭ですし、きちんと、1、4、7の音になっていますのでこれが正解です。
 選択肢ウは ⑩⑬⑯、ミ、ソ、シ♭です。これはEdimコードの構成音ですね。

DM7

 さいごにDM7コードです。構成音を確認します。レ、ファ#、ラ、ド#です。

 それでは選択肢と見比べていきます。
 選択肢アは⑧⑫⑮、レ、ファ#、ラです。これはDコードの構成音です。
 選択肢イは⑫⑲⑳、ファ#、ド#、レです。これは、1であるレ、5であるファ#、12であるド#が含まれているので、正解です。
 選択肢ウは⑱⑲⑳、ド、ド#、レです。構成音的におかしいため除外です。

 したがって正解は、アウイイの選択肢2です。

練習問題2

 つぎのコードネームに当てはまる鍵盤の位置について、正しい組み合わせのものを選びなさい。

 組み合わせ

1
2
3
4

Dm7

 解説していきます。Dm7の構成音を確認します。レ、ファ、ラ、ドです。

 選択肢と見比べていきましょう。
 選択肢アは⑧⑪⑮、レ、ファ、ラです。これはDmコードの構成音です。
 選択肢イは⑪⑱⑳、ファ、ド、レです。これは、Dm7コードの1であるレ、4であるファ、11であるドが含まれていますので、正解です。
 選択肢ウは ⑧⑮⑰、レ、ラ、シです。シはDm7コードの構成音ではありませんのでちがいます。おそらくBm7コードだと思われます。

C

 つづいて、Cコードです。構成音は、ド、ミ、ソですね。

 選択肢を見ていきます。
 選択肢アは⑩⑬⑱、ミ、ソ、ドです。構成音を満たしていますので、これが正解ですね。
 選択肢イは⑥⑪⑮、ド、ファ、ラです。これはFコードの構成音です。
 選択肢ウは ③⑥⑩、ラ、ド、ミです。これはAmコードの構成音です。

Baug

 つぎは、Baugコードです。構成音を確認します。シ、レ#、ソですね。

 選択肢と見比べましょう。
 選択肢アは⑤⑨⑫、シ、レ#、ファ#です。ファ#はBaugコードの構成音ではありませんのでちがいます。
 選択肢イは⑤⑧⑫、シ、レ、ファ#です。選択肢アと同じ理由でこちらもちがいます。
 選択肢ウは ⑤⑨⑬、シ、レ#、ソです。これは構成音も同じですし、根音もシですから、正解です。

AM7

 さいごにAM7コードです。構成音を確認しましょう。ラ、ド#、ミ、ソ#ですね。

 それでは選択肢と見比べます。
 選択肢アは③⑦⑭、ラ、ド#、ソ#です。これは、AM7コードの1であるラ、5であるド#、12であるソ#が含まれていますので、正解です。
 選択肢イは⑦⑭⑰、ド#、ソ#、シです。シは構成音としてふさわしくないためちがいます。また根音のラもありません。
 選択肢ウは ③⑥⑩、ラ、ド、ミです。これはAmコードの構成音です。

 したがって、イアウアの選択肢3が正解です。

練習問題3

 つぎのコードネームに当てはまる鍵盤の位置について、正しい組み合わせのものを選びなさい。

組み合わせ

1
2
3
4

Cm

 解説していきます。Cmコードの構成音を確認します。ド、ミ♭、ソです。

 選択肢と見比べていきます。
 選択肢アは⑥⑨⑮、ド、ミ♭、ラです。これはAdimコードの構成音でしょう。
 選択肢イは⑤⑥⑬、シ、ド、ソです。これはシが構成音としてふさわしくありませんのでちがいます。
 選択肢ウは ①⑨⑱、ソ、ミ♭、ドです。これは構成音が正しいので正解です。

Em7

 つぎにEm7コードについてみていきます。構成音は、ミ、ソ、シ、レです。

 選択肢と見比べていきます。
 選択肢アは①⑩⑳、ソ、ミ、レです。構成音として正しいので正解です。1であるミ、5であるソ、11であるレが含まれています。
 選択肢イは⑩⑬⑰ミ、ソ、シです。これはEmコードの構成音です。
 選択肢ウは ⑥⑩⑮ド、ミ、ラです。これはAmコードの構成音です。

GM7

 つぎにGM7コードについてです。構成音は、ソ、シ、レ、ファ#です。

 選択肢と見比べていきます。
 選択肢アは①⑤⑩、ソ、シ、ミです。これはEmコードの構成音です。
 選択肢イは⑧⑪⑥、レ、ファ、ドです。これはDm7コードの構成音です。
 選択肢ウは ⑤⑫⑬、シ、ファ#、ソです。これは構成音として問題ありません。正解です。GM7コードの1であるソ、5であるシ、12であるファ#がふくまれています。

D♭7

 さいごにD♭7です。構成音を確認しましょう。レ♭、ファ、ラ♭、シです。

 選択肢と見比べていきます。
 選択肢アは⑦⑩⑰、レ♭、ミ、シです。D♭m7コードの構成音です。
 選択肢イは⑪⑰⑲、ファ、シ、レ♭です。これはD♭7コードの1であるレ、5であるファ、11であるシを含んでいますので正解です。
 選択肢ウは ⑩⑬⑰、ミ、ソ、シです。これはEmコードの構成音です。

 したがいまして、ウアウイの選択肢4が正解です。

まとめ

 ここまでおつかれさまでした。この予想問題を解くことができれば、実際の試験でも得点することが可能なのではないかと思います。まだ理解が不十分という方がおりましたら、保育実習理論――音楽編5~コードの理解①~④までを見返してみてください。そこで復習をすれば必ずコードの構成音を答える問題には答えることができます。

 つぎの記事は、伴奏問題に答えるための知識についてを予定しております。小手先だけの理解ではなく、機能和声というものの初歩的な知識を定着していただきたいと思いますので。今回のコードの知識は必須ですので、しっかりと理解しておきましょう。

 楽典の本が一冊でもあると安心ですよ。筆者も高校生のころにこの本で学習した記憶があります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました