【保育士試験】社会福祉(令和3年度後期)問3問4解説【社会福祉士として】

保育士試験

はじめに

 わたしは、保育士兼介護福祉士兼社会福祉士の保科史人と申します。名前は偽名ですが、資格は本物です(笑) 以前から、保育士試験の保育実習理論の音楽の理論的なところを解説する記事は書いていたのですが、2022年の2月の社会福祉士の試験で合格して、社会福祉士と名乗れるようになったということもありまして、保育士試験の社会福祉の問題に関しても解説をつくろうかと思いこの記事を執筆しています。社会福祉士となった今、保育士試験の社会福祉の問題が簡単に解けるのではないかと思って、問題を見ていたのですが、選択肢を2つにまで絞って間違えるということをくり返し、令和3年度の社会福祉では6割の正解をすることができませんでした(笑) つまり、それほど保育士試験の社会福祉の問題の難易度は高いということなのでしょう。実際、現役受験生と比べると、私の社会福祉の知識も薄れてきているというのもあります。「なんとか報告」とかほとんど覚えていません……。ただ、それでも、なんとなくこれだなーという形で問題に正解することもできていることは事実です。そのなんとなくこれだなーという感覚というのがどういうものなのかというのがわかって頂ければいいのではないかと思います。また、忘れているだけで、知識がないわけではないので、解説や答えを確認すると、そういえばそうだったよねーという状態なのです。私自身の復習にもなっています(笑)

 今回は問3と問4についての解説です。自立に関する問題と、イギリスの福祉政策に関しての内容です。どちらも社会福祉士になるために詳しく勉強した記憶があります。とくにイギリスの福祉政策に関しては、貧困に関する話題でずーーーーっとながーーーーーーーく勉強しましたね。貧困対策の歴史といってもいいのではないかと思うくらいです。保育士試験の社会福祉の問題を解く上でも、イギリスの歴史、に限らずなのですが、なんというのでしょう、歴史の流れというものを理解していたほうが絶対に問題が解きやすくなりますから、そういった記事を書くか、もしくはまとめてくれている書籍やインターネットのサイトなどを紹介できればいいのですが……。まあ私がまとめてもいいのですが、正しい知識を提供できるか少々不安もありますのでね……。

問3

不適切問題のため全員正解

 この問題は不適切問題のため全員正解となったようです。まあ不適切だったとしても、知識をつけるためには有用な問題ですから、しっかり考えていきましょうね。

Aについて

 まずはAから見ていきましょう。児童扶養手当についての記述ですね。この文章が不適切という扱いになったようです。それは、18歳未満と書いてあるからです。本来は18歳になった年の期末?3月31日までというものなのですね。たしかに、この問題の書き方だと18歳になったとたん打ち切りみたいですものね。障害児の場合は20歳までもらえるようですが……。それ以外のところはとりわけ問題があるわけではないと思います。私が学生のときには、児童手当とは別だよー、この扶養がついていたら、ひとり親のための手当だよーと何回も言われた記憶があります。

世田谷区のページ

 世田谷区のページに詳しく書いてありました。国が行っている手当については確認しておいた方がいいかもしれないですね。都道府県独自のものについては、保育士試験では出題されないと思います。児童手当については15歳までですから、ごっちゃにしないようにしましょう。私の中では児童手当は子ども本人に支給されるイメージで、児童扶養手当は養育者に支給されるイメージです。結局は児童手当も養育者の手元に行くのでしょうが、まあ、イメージですので。

障害関係手当

 ついでに障害関係の手当についても知っておくといいかもしれませんね。参考にページを貼っておきます。障害児扶養手当というものもあるようで、これは扶養とついているけど、ひとり親かどうかは関係ないようですね。ここまで細かいことが出題されるかはわかりませんが、確認しておきましょう。

Bについて

 Bについては正しくないですね。まずは児童養護施設がどういうところか確認しましょうね。

児童養護施設は、保護者のいない児童(中略) 虐待されている児童その他環境上養護を要する児童を入所させて、これを養護し、あわせて退所した者に対する相談その他の自立のための援助を行うことを目的とする施設です。

https://www.zenyokyo.gr.jp/about/

 わかりやすく書いてあるパンフレットもありましたので貼っておきます。参考:パンフレット

 そして、保育士試験でここまで詳しく問われるかわからないのですが、家庭支援専門相談員(ファミリーソーシャルワーカー)と里親支援専門相談員(里親支援ソーシャルワーカー)についても知っておくといいかもしれません。どこに配置される職員か、なるための要件などもなんとなく覚えておくといいと思います。大抵、必要な実務経験は5年のことが多いです。障害分野のサービス管理責任者とかは場合によっては3年とかの場合もありますが、多分ここまで細かいことは設問にならないと思いますが、参考程度に覚えておきましょう。参考のページも貼っておきます。参考ページ

 そして、児童福祉法に書いてある施設については一応全て網羅しておくといいと思います。どんなところなのかは知っておく必要がありますからね。

児童福祉の架け橋
児童福祉施設とは|児童福祉の架け橋|児童福祉の架け橋は、愛知県内の児童福祉施設の現状をより多くの方に知っていただき、支援...

 14個の施設がありますね。それぞれどのようなところなのか覚えておきましょう。児童厚生施設とか、名前だけ聞くとはてな?になりますが、児童館や児童遊園とかなんですね。児童遊園もなんだかはてな?ですが、実は身近な公園だと思っていたところが児童遊園ということもありますからね。近所を探してみるのも面白いかもしれませんね。

Cについて

 生活保護法についてですね。生活保護に関しては、法則と合うか、原則というか、そういうのがありますから、なんとなく覚えておくといいですね。一応条文にも目を通しておいた方がいいと思います。4つの原理と原則について室蘭市がまとめてくれていましたので共有いたします。

 参考:室蘭市のページ

問4

 私の中で、救貧法は1600年くらい、ベヴァリッジ報告は第二次世界大戦くらい(1945年くらい)という知識がすでにありました。イギリスの貧困の歴史について勉強していれば多分これは大丈夫なことだと思います。私自身も、なんとなく歴史は頭に入っているものの、自分で解説していくのはちょっと辛いので、良いブログを見つけたので紹介しておきます。

参考:社会福祉士国試 3カ月で合格できる覚え方

 こちらのブログにわかりやすく年表がまとめてありました。とってもありがたいですね。

https://sw.self-sufficiency.jp/british-welfare/

 このエリザベス救貧法は設問の救貧法と同じものです。

 イギリスの貧困対策の歴史についてはこの年表をなんとなく覚えるのが早いかもしれませんね。救貧法で貧困者を救済しようとして、その後200年くらいの中で、救済対象を広げていったものの、税負担が重くなり新救貧法によって、救済対象を狭める。ここでは簡単に200年といっていますが、200年ですからね、この間に、フランス革命やらなんやらいろいろ起こってますから、そういった知識も助けになるかもしれませんね。都市化も進んでいます。そして、このころ貧困の原因は個人の怠惰だという意識が強かったようです。都市化が進むと、工場での労働力が欲しくなりますから、働かないで救済されている人がいるのなら、その労働力を工場で使わない手はありませんよね。新救貧法で税負担は少なくなったものの貧困は解消されるわけはなかったようです。あたりまえかもしれませんが……。新救貧法で救済の対象がせばめられた、つまり街には貧困者で溢れかえってしまう。そこでCOSが登場したようです。救済に値する人を選別して、救済する。そして、そのあとブースやラウントリーなどのお金持ちが、貧困調査を行い、貧困の原因が社会にあるという結果を出します。第二次世界大戦のあたりでベヴァリッジ報告がでますね。ベヴァリッジ報告の5大悪なんかも覚えておくといいかもしれませんね。

Want:窮乏(欠乏、困窮)
Desease:疾病
Ignorance:無知
Squalor:不潔
Idleness:怠惰

まとめ

 今回は、自立に関する問題と、イギリスの貧困対策の歴史に関する問題についてみていきました。結構ボリューミーでした。私も調査することがたくさんで記事を書くのに時間がかかってしまいました。もしかしたら、設問1つで解説記事を書くようにするかもしれません。社会福祉の問題は難しいですが、歴史を学ぶと解きやすい問題が多いような気もします。というか、そもそも範囲が広すぎる気もしますよね。社会保険とか社会保障の歴史とか、いろんなところができるような気がしますから。それでもやらなければ保育士になれませんものね。応援しています!!!!

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