保育実習理論――作曲家編~~モーツァルト

作曲家

設問として

 保育実習理論の問題に、西洋音楽の作曲家について答えなくてはならないものがあります。具体的な設問としては、こんな感じ

 モーツァルト(Mozart,W.A.)は、オペラ「フィガロの結婚」を作曲した。

 これが〇か×かを答えられれば問題ありません。一般教養の範囲と言われればそうなのですが、知らなければわかりませんよね。特にオペラに親しみのある日本人が多いとは思えません。
 今回はモーツァルトについて詳しく見ていきたいと思います。ついでに同時代に活躍した作曲家や曲の傾向などについても少しふれられたらいいですね。

生涯

 モーツァルトは1756年にザルツブルグで生まれ、1791年に亡くなっています。35歳という短い生涯でしたが、たくさんの作品を残しています。

 父であるレオポルトが息子を天才だと見出して、幼い頃から音楽教育を与えたそうです。

 幼い頃からヨーロッパの各地を旅しており、いろいろな国の音楽や文化に触れることができたそうです。また旅をしながら作曲をするため、馬車の中で作曲していたというような話もあります。馬車にゆられる生活ですから、あまり健康的ではなさそうですよね。身長もあまり高くなかったという話もあったような気がします。

 モーツァルトは「神童」と呼ばれ、天才という異名があるようです。

作品

 作品は有名なものがやはり多いですね。さすがモーツァルトといった感じです。

オペラ

「後宮からの誘拐」

「フィガロの結婚」

「ドン・ジョバンニ」

「コジ・ファン・トゥッテ」

「魔笛」

 モーツァルトのこの5作品が5大オペラと呼ばれているそうです。実際のところオペラはイタリア語かつ終始歌で進行しているものを指しますので、「魔笛」などはジングシュピール(歌芝居)と呼ばれることもあります。

交響曲

  • 第35番「ハフナー」
  • 第36番「リンツ」
  • 第38番「プラハ」
  • 第41番「ジュピター」

 名前のついているものを取り上げました。晩年には対位法を用いて作曲する様子が見られたそうです。

ピアノ曲

「ピアノソナタ11番 トルコ行進曲」

「キラキラ星変奏曲」

これらはとても有名ですね。

ウィーン古典派の特徴

 ウィーン古典派の作曲家として有名なのは、モーツァルトの他に、ハイドンとベートーヴェンがあげられます。同じ時代の作曲家であり、作曲の形式にも共通したものが見られます。それがソナタ形式です。

 このソナタ形式では、調性が重要な意味合いを持ちます。調性についてはこちらの記事を読まれると少し理解が進むと思います。

 ソナタ形式を簡単に述べるとすれば、第一主題と第二主題が提示部でしめされ、展開部でいじくりまわして、再現部で統合すると言った具合です。ソナタ形式については、また別の機会で詳しく述べたいと思っています。もっと簡単に説明するなら、JPOPのAメロBメロ、サビなどがあると考えてもらっても、あっているとは言えないかもしれませんが、間違ってるとも言えないと思います。

 先ほど述べた第一主題と第二主題は対照的に提示されることが多くあり、それが再現部では一つの調になるというような特徴がみられ、調性がとても重要な時代が、ウィーン古典派です。

 ソナタ形式をはじめ、形式や合理性などを重視するといった特徴があります。

 モーツァルトはこの古典派音楽を盛大にもりあげた人というような印象があります。

まとめ

 保育実習理論の中でモーツァルトについて覚えていた方がいいことは、

①5大オペラの名称

②有名な交響曲やピアノ曲

③神童と呼ばれていたこと

④ウィーン古典派の3人のひとりであり、ソナタ形式が確立した時代の人であること

 などでしょうか。大体1730年から1820年頃の時代がウィーン古典派の時代です。大まかに18世紀中旬頃から19世紀にかけてと覚えても良いと思います。

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