【介護福祉士】特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)での実習~目標と考察の書き方18日目【実習日誌】

介護福祉士養成校

はじめに

 私は、保育士の養成校をでて、そのあと一年課程の介護福祉士になるための学科に進学し、最終的に介護福祉士国家試験を受験して、介護福祉士の資格をとりました。その中で、全部で30日間の実習を行いました。そのうち24日間は特別養護老人ホームでの実習でした。今回は、その実習の中で皆さんが迷うであろう毎日の目標と考察について、私が実際に提出したものを紹介という形で、みなさんの助けになればということでこの記事を書いています。

 18日目の実習です。実習後半になってくると、少し気が抜けてきますよね。慣れからなのか、利用者との関わりが楽しいからなのか、もう利用者と会えなくなることへの悲しさ、もしくは安心感。いろんな感情が実習生の中にも生まれるのではないかと思います。資格取得のために仕方なく実習をしている人もいるでしょうし、就職に向けて施設の指導者や利用者に一緒に働きたいだとか、この人に支援して欲しいと思って欲しいと思いながら実習する人もいると思います。いろいろなことを感じるのは福祉職、介護職として、人間、ヒトとしてとても大事なことです。いわゆるプラスの感情も、マイナスの感情も、すべてあなたですから、それを認めて、受け入れて、あなたらしく実習できればいいと思います。

特別養護老人ホームでの実習18日目の目標と考察

実習18日目の目標と考察です。

目標

移乗の技術を学ぶ

 ここにきて、とても具体的な目標ですね。指導者的には、これくらい具体的な目標だと実習生に経験してもらいたい事も明確になりますから、やりやすいのではないかと思います。まあそれは指導者目線ですから、実習生としては移乗の技術を習得するのは少し不安を感じるかもしれませんね。失敗すれば利用者を怪我させてしまいかねない介助ですからね。それでも、指導者さんが近くにいる中で介助の経験ができますから、安心感はあるのではないかと思います。本当にやばかったらヘルプを出せば助けてくれるはずですから。自信を持ちつつ、恐れも持ちつつ、思い切って実践してみるのがいいのではないかと思います。

考察

 考察の引用をしていきます。

 本日はベッドから車椅子、車椅子からベッドなどの移乗の技術について学ぶという目標で実習に臨んだ。また、バイタルチェック(血圧、体温、口腔ケア、目拭きなど)の業務にも携わることができた。
 実際に移乗を行ってみて感じたことは、ひとりひとり配慮する点が異なっていたり、どこまで自立して出来るのかがわからなかったり、とても難しいということである。ほかの介助時でも同じことかもしれないが、ひとりひとりの状態の把握、理解していなければ、適切な介助ができないと思った。どういう利用者なのか、身体および心にまで寄り添わなくては、怪我につながってしまったり、利用者の負担、また、介助者の負担も大きくなってしまう。そのため、その人にあったやり方、そして移乗時の環境を作るということが、介助者として考えなくてはならないことだと理解した。
 本日はバイタルチェックの経験をすることもできた。こちらも、利用者の普段の血圧や体温などを理解していなければ、異変に気づくのが遅くなったり、気付けなかったりなどが起きてしまうと思った。計測した値が高く出た場合は、慎重になり、まずは何度か計測しなおすよう指導を受けた。再び確認しても変化がない場合は異常な場合があるため、医療職への報告が必ず必要になるとのことである。
 移乗の話に戻るが、ひとりひとりの身体の状態、端座位はとれるのか、拘縮はどれほどあるのか、こちらの意思が伝わっているのか、様々な要素が絡み合い、安全に移乗できるか否かが変わってくるように思う。利用者の安全のためにも、怪我なく負担が少ない介助が実践できるように技術を磨きたいと思う。

保科史人の特別養護老人ホームでの実習日誌より

この考察から、いま、考えること

 一応目標にあった内容になっているのではないでしょうか。バイタルチェックの話も挟んではいますが、基本的には移乗に関しての内容です。移乗の際に気をつけるべきこと、考えなければいけないことについてしっかりと考えられているのではないでしょうか。もちろんこれ以外にも考えるべきことはいくらでもあるとは思います……。ただ、技術的なことは正直働きながらでもいくらだって学ぶこともできますし、経験することも出来るのではないかと思います。実習で学ぶべきことは技術の習得はもちろんのことですが、それよりも自分の介護観を作り上げるところにあるのではないかと筆者は考えます。よくいう、価値観、知識、技術の価値観にあたるのが、介護観だと思います。そこがしっかりとしていなければいい介護はできないと思います。利用者本位、相手の立場に立つ、利用者の実現したい生き方を手助けする、なんといえばいいのでしょうね。そういったことを学ぶためにも実習はとてもいい機会だと筆者は思うのです。

まとめ

 今回は移乗について学ぶという内容の実習でした。移乗といいつつ、考えなければいけないことはほかの介護技術にも共通することが多くあると思います。ひとつの介助方法からたくさんのことを学ぶことが出来るはずです。それこそ、介護観の形成に一躍買うこともあるかもしれませんね。みなさんも、じっくりと自分の介護というものがどういうものなのか、どういった介護職になりたいのか、葛藤もありながら感じることも多くあると思います。いっぱい悩んで素敵な介護職になって欲しいと思います。実習も残るところ少しでしょうから、ファイトなのですよ!! 応援しています。

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