【介護福祉士】特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)での実習~目標と考察の書き方12日目【実習日誌】

介護福祉士養成校

はじめに

 私は、保育士の養成校をでて、そのあと一年課程の介護福祉士になるための学科に進学し、最終的に介護福祉士国家試験を受験して、介護福祉士の資格をとりました。その中で、全部で30日間の実習を行いました。そのうち24日間は特別養護老人ホームでの実習でした。今回は、その実習の中で皆さんが迷うであろう毎日の目標と考察について、私が実際に提出したものを紹介という形で、みなさんの助けになればということでこの記事を書いています。

 本日は12日目の内容です。実習期間としては折り返し地点といったところでしょうか。しかしまだまだアセスメントが足りません。対象者と関わる時間もいただけることは確かですが、ほかにも技術的なことを学んだり、お掃除したり、頼まれごとはいろいろありますものね。さらに日誌を書く時間や計画を立てる時間は家に帰ってきてからですから、大変です。お茶の提供の時間など、おそらくあると思いますので、そういった時間を使って利用者とコミュニケーションをとるのもいいでしょう。

特別養護老人ホームでの実習12日目の目標と考察

実習12日目の目標と考察です。

目標

日常の業務や介助を通して、利用者のADLなど現在の状況を知る。

 12日目といえども、後期の実習の2日目ですから、まだまだアセスメントの段階です。私の対象者は、2か月前の前期の実習の頃から状態がほぼ変わっていなかったので、そこまで想定していた計画を変更する必要はありませんでしたが、利用者の過去や現在好きなこと、いま考えていること、いろいろなことを知るのには時間もかかりますし、前期の時には把握していなかった事実が発覚することもあります。

 12日目の目標は、生活状態を把握することにしました。今回の目標は、対象者に関わらず、利用者全体を把握していくといったような内容になっています。入浴介助を行ったということもあり、拘縮の状態や、入浴に対する利用者それぞれの考え方など、考えるべきことはたくさんあっただろうなと今も思います。

考察

 考察の引用をしていきます。

 本日は、午前中には主に利用者のバイタルチェックを、午後には排泄介助、入浴介助を行った。
 入浴介助の際に感じたことは、拘縮の強い利用者の着脱の大変さである。拘縮がどの程度であり、可動域がどれだけあるのかなど理解していないと、思わぬ力をかけてしまい、利用者の負担を大きくしてしまいかねないと感じた。また、入浴介助を通して気をつけるべき点が多くあると学べた。基本的なこととして、皮膚の状態に異変がないかということや、湯の温度、湯をかける順番、よく洗うべきところなどである。利用者によって、拘縮の程度が違うであろうし、圧がかかる場所も違うだろう。清潔を保つことで、においの予防や、褥瘡の予防につながるのだと理解した。他に、実際に着衣の介助を行った際に感じたのは、拘縮があり、足がまっすぐに伸ばせない利用者もおり、関節などが壁にぶつからないよう体位を変えなくてはいけないなど、細かいところまで気を配る必要があるということである。ただ、拘縮に関しては、利用者の負担が大きくない程度に関節を伸ばせば、可動域も広げることが可能ということも分かった。これは、ADLの向上にもつながっていくことなのだろうと思った。
 また本日は、S氏の口腔ケアとベッドへの移乗の介助を行うことができた。口腔ケアに関しては大きな問題もなく、ほぼ自立しているように感じた。移乗についても見守りは必要であるように思ったがほぼ自立しているようである。ただ、言葉で伝えようとしたことが、あまり本人に伝わっていないような時があるようである。伝え方によっても伝わり具合が違うようにも感じたので、言葉を変えてみたり、視覚的に示してみたりなど、S氏にとって良いやり方が見つかればいいと思う。

保科史人の特別養護老人ホームでの実習日誌より

この考察から、今、考えること

 入浴介助を通して考えられることはたくさんありますね。利用者の状態はもちろんですが、今回考察には書いていませんが、入浴前の声かけや、脱衣所の工夫など利用者本人のことのみならず、どのようになっているのか、どういった介助がされているのか、利用者による対応の違い、様々なところを観察したり、実際に介助してみたりすると良いのではないかと思います。事前にどういったことに気をつけるべきか職員に尋ねておくといいかもしれませんね。思わぬところに罠があることもあります。
 入浴後にドライヤーで髪を乾かす時間というのが私の実習にはありました。その時に自分が乾かす時と同じように利用者の髪を乾かしていたのですが、職員からダメ出しをされました。私にとってはその職員のやり方は髪の毛をこねくり回して落ち着かないなーと思いましたが、それは私のやり方だと丁寧すぎて時間がかかってしまうということでもありました。職員のやり方は少し雑に見えましたが、利用者はひとりではありませんし、効率を考えればそのようにする方がいいのだろうなと思いました。しかし、私がここで言いたいのは、利用者がどうしたいかということを理解して支援していくべきということです。つまり、私の髪の乾かし方も、職員の乾かし方も正解ではありません。どのように乾かして欲しいのかを利用者に尋ねて、それをできるだけ実現する。これが介護なのだと思います。利用者本位ということを忘れてはいけません。この髪を乾かす内容は、実習の前半の考察にも書いていたとは思いますので、日誌が見つかり次第お披露目することは出来ると思います。みつかるといいのですが(前半の日誌が行方不明なのです)

まとめ

 今回は入浴介助を通してADLの状態などを知るというような内容の目標と考察でした。ねたきりの利用者などは、体の状態を理解するためにも入浴の時間は必要ですね。もちろん清潔の保持などの目的の方が主なような気がしますが…。
 利用者の今の状態を知ることはとても大切なことです。私の同級生の話ですが、前半の実習で褥瘡がひどく、生きるのに前向きになれない利用者がいたそうです。その方を計画の対象者にしようとしていましたが、後期の実習では、褥瘡が治っており、表情も明るく、元気になっていたそうです。たった2か月位の間に、状態の変化が大きく見られたとのことでした。実習生としては、褥瘡のケアを計画で立てようとしていたようですが、後期になって、既に解決してしまっていたため、計画を1から練らなければいけなくなったようで、実習生としては少し大変だったかもしれませんね(*´∀`*)
 利用者のことを生活を通しながら知る。とっても大切なことですから、みなさんも丁寧に利用者の方々と関わってみてくださいね。

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