はじめに
実習日誌の学びの部分の考察を書く事に苦労をする実習生は多いと思います。基本は「事例」→「考察」→「まとめ」といった具合に書いていけば問題ありません。私が実際に書いた実習日誌を元に、どのように書いて実習をパスしたのかという参考になればと思っています。もしかしたら参考にもならないかもしれませんが、一応これを書いて提出し、実習をパスしたという事例の一つとして、反面教師にするもよし、参考にするもよしといった感じで見ていただけると嬉しいです。今回からは、4,5歳児クラスに配属された時の目標と考察です。ちなみに私が配属された保育園は0,1歳児、2,3歳児、4,5歳児の合同クラスでした。合同ではありましたが、0,1歳児クラス以外は、きちんとそれぞれの年齢にあったクラス名がありましたね。よくパンダ組とかきりん組とかありますよね(笑) 2歳児がシャケ組で、3歳児はサンマ組みたいな感じでした。魚の名前の保育園ってあるんですかね? 聞いたことないですね(笑)
4,5歳児1日目の目標と考察
4,5歳児クラス1日目の目標と考察について見ていきたいと思います。
目標
4,5歳児の一日の流れを知る
定番の目標ですね。とりあえずクラスの一日目はこれ!と決めていた記憶があります。そのほうが速く目標を定められていいですものね。ただ、考察で書く内容は、一日の中で気になった場面についてですので、あまりこの目標に沿った考察を書く事は出来ていなかったと思います。流れを知る理由にはなにがあるのでしょうか? おそらく、子どもたちが見通しを持って安心感を持った生活をするために一日のデイリープログラムというものが組まれているのだと思いますので、1日の流れを知って、子どもたちがどう安心して一日を過ごしているのかといったことについて考察すればいいのでしょうね。まあ、当時のわたしはそこまで頭が回っていませんでしたので、考察の内容が目標と乖離したようなものになってしまったのでしょう。今反省してます(´・ω・`)
考察
それでは、この日に実際に書いた考察を見ていきたいと思います。
昼食の時間のことである。4歳児クラスの男児Mがなかなか食が進まないようで、周りの子どもが食べ終わり、遊んでいる中、遊ぶこともできずに給食を食べ続けていた。途中で保育者が声をかけるなどの援助を行うが、それでも進まずに、最終的には午睡の開始時間まで食べ終わらないままであった。その間、保育者が隣に座り、丁寧な関わり方をしている様子が見られた。
保科史人の保育所実習Ⅰ期の実習日誌
今回の場面で給食をなかなか食べ終わることができなかった原因は、はっきりとしているようで、苦手な食べ物が有り、なかなか食べ進めることができなかったからということであった。食べることができずにスプーンやフォークで遊び始めるといった様子もあったようで、保育者は食べるための援助をしなければならない状況になったようである。しかし、4歳児は食べることに関しては、ほぼひとりでできるようになっている年齢であり、いわゆる「たべさせてもらう」といったことは基本的に嫌なようであり、自分で食べたいという気持ちが強く、そのせいもあり、さらに食べ終わるのに時間がかかってしまっていたということである。保育者の話によると、今回のように苦手なメニューがあると、食べるのが遅くなる、時間がかかってしまうということはよくあることらしく、仕方のないことなのかもしれないと思う。しかし、今回の保育者の援助である、隣に座り、丁寧に話をしながら関わり合い、食べることで最終的に歯磨きをするころの子どもの表情は、笑顔に近いものだったのではないかと思われる。丁寧に関わったことにより、子どもも納得して食べ終えることができたということなのかもしれないと思う。
食事の場面以外でも、時間がかかってしまう活動というのはいくらでもあるだろう。急いで、その活動をしなければならない時もあるかも知れないが、子どものことを待ち、ゆっくりと時間をかけ、子どもが納得できるような保育者の関わり、援助というものが大切なのであろうということを今回の事例で学ぶことができた。
この考察から、今、考えること
この考察を見返して思い出すのは、このクラスの子どもたちが、自分の気持ちを押さえ込み、言いたいことが言えないといった環境です。いきなりなんだという感じですが、わたしは個人的に、このクラスの担任の保育がたぶん嫌いだったのだと思います(笑) この日以外にも、苦手なほうれん草を食べることができずに苦しそうに泣いている女児を見た記憶があります。隣にこの保育者が威圧的に座り、監視するような状態でした。ほかの子どもたちは、給食後に自由遊びをしていますが、だれも近寄ろうとはしません。保育者が怖いのでしょうね。
まあ、そういった威圧的な態度の保育者も、書き方を工夫すれば、このように丁寧な関わりと言い換えることができるなーと思って、当時このように書いて提出した覚えがあります。保育者のコメントには、「子どもとは多くの時間の関わりの中で築いた信頼関係があります」と書いてあり、それゆえの関わり方だったと、まるで弁明をするかのようなことが書かれてありました(笑) 関わり方に関して、云々言うつもりはありませんが、子どもが自分の気持ちを押さえ込み、それを言葉にしてはいけないと思っているように私には感じられました。それがすこし残念な保育だなと思ってしまいますよね。子どもにはのびのびと、嫌いなものは嫌い、好きなものは好き、まずは自分の気持ちを正直に表現できるようになることが大切だとわたしは思います。とくに味覚に関しては、子どもそれぞれがどう感じているのか、しっかりと見極める必要があると思います。養成校の栄養学の講師が、酸味の感じ方は人それぞれ違うという話をしていたことを思い出しました。甘味、苦味、ほかの味覚も人それぞれ違うわけですから、そりゃー苦手な食べ物がでてきてもおかしくないですよね。わたしも味が濃い食べ物は嫌いです(☆∀☆) 食べ終わるのを監視するような態度ではなく、どうやったら食べられるようになるのか、子どもと一緒に考えていきたいとこの時感じましたね。とてもいい学びだったのではないかと思います。あるいみ反面教師な一日でしたね。
まとめ
今回の考察も目標とはあまり関連しないであろう給食での一場面の話でしたね。まあ、一日の中に給食の場面はほぼ毎日でてきますので、いいのではないかとも思います。今回は、自分の目に映ったものとはすこし書き方を工夫して、当たり障りのないように書くという一例の考察となったのではないかと思います。保育者が怒らないような書き方が必要ですね。一応、どの保育者にも保育観があり、留意点や意図があるような保育であるはずですから、それを否定してはいけません。もちろん、自分の保育観とは全く違うなーと感じることはたくさんあると思います。それでも、今回は実習ですから、そういう保育もある、子どもたちが可哀想だなーと思うだけにしておきましょう。そのほうが穏便に実習を終えることができるでしょう。みなさんも日誌の書き方、言葉の選び方には気をつけて記入しましょう。がんばれーーー。
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