はじめに
4,5歳児クラスでの実習も3日目です。次の日が責任実習です。責任実習の前の日ですから、すこし緊張しているとは思います。まあ、子どもたちには関係のないことですから、いつもどおり子ども達と関われば問題ないでしょう。
4,5歳児3日目の目標と考察
4,5歳児3日目の目標と考察です。
目標
子ども同士の関わり方を学ぶ。
前回? か前々回かは忘れましたが、コミュニケーションについての目標を立てていたように思います。やはり4,5歳児ですから、子ども同士の関わりに着目した目標が適当だと思われます。子どもだけでトラブルも解決できたりしますからね。その様子がどうなっていくのか見守り、おかしな方向に行きそうになれば、保育者が軌道修正するように援助すればいいですからね。どのように保育者が援助しているのかの学びにもつながります。まあ、一番は、子どもたちがどのように関わっているのかということを学び取る方がいいと思います。
考察
それでは考察を引用したいと思います。
午前中の自由遊びの時間に保育室内でブロックを使って遊ぶ子どもたちがいました。5歳児クラスのM君が、4歳時クラスのK君にブロックを貸してと話していました。しかし、KくんはM君に貸そうとはせずに最終的にはM君が泣いてしまいました。そこへ4歳児クラスのHくんがやってきて、M君の頭を撫でながら「どうしたの?」と心配そうに慰めていました。そして事情を理解したHくんはKくんに対して「貸してあげなよ、泣いちゃってるよ」と声をかけていました。しかし、そこで片付けの時間になってしまい、貸し借りの問題は中途半端な状態で終わってしまいました。その後、朝の集まりを終え、Mくんもすっかり忘れて活動しているように見えました。ですが、シャワーの時間になり、私の近くにMくんがやってきて「Kくんがブロック貸してくれなかったの」と悲しそうな表情で伝えてきました。私は「そうだったのか、残念だったね。今度は貸してくれるかもしれないよ」と声をかけました。M君はうなずいてはいましたが、すっきりと納得できたような様子ではありませんでした。
保科史人の保育所実習Ⅱ期の実習日誌
物の貸し借りのトラブルについての場面について考えました。今回は物の貸し借りについて3人の子どもたちのやりとりを見ることができました。M君が泣いてしまった時、私はこちらから声をかけてみようと思いましたが、少し様子を見ていると、Hくんが近寄ってきて話をし始めました。何かトラブルがあっても、子どもたちだけで解決ができるかもしれないと、私はそのまま見守ることにしました。そして中途半端な終わり方になってしまいましたが、気持ちを切り替え、M君は活動できている様子だったので、一応子どもたちだけで解決へと導けたと言うことになるのではないかと少し思いました。しかし、M君の気持ちをその後に聞き、一見出来事を忘れて楽しく活動しているように見えても、気持ちの切り替えがまだできていないと言うことも十分にあるということがわかりました。子どもと向き合い、その子どもの性格などを把握しなければ、子どもの気持ちを理解すると言う事は、なかなか難しいことなのだと思いました。その子どもとしっかりと向き合うことで子ども理解と言うものが深まるのだろうと本日は考えることができました。
この考察から、今、考えること
再び、物の貸し借りのトラブルについての内容ですね。今回は保育者も実習生もほとんど関与しない形の事例ですね。子どもたちだけで一見解決出来ているような内容ですが、実際は、解決しているとは言い難い内容ですね。ただ、子どもたちにとって、子どもたちだけでじっくりと話し合いをするという状況は学びに大きくつながることだと思いますので、今回の実習生の対応はあまり間違ったものではないと思います。
保育士からのコメントでは、子どもは気持ちを受け止めてもらえるだけでも、安心感を得ることが出来ると思います。というようなことが書かれていました。今回のM君の気持ちに共感することにより、安心感を得てくれていたらいいのですが……。実習生が正直に感じた思いというものも考察には書いたほうがいいと思います。自分がどんな保育をしていきたいかということが、すこし明確になるような気もしますしね。
まとめ
今回も、物の貸し借りについての場面でした。玩具の数や種類には限りがありますから、保育所で生活していると、必ずと言っていいほど毎日のようにみられるトラブルの場面です。そこから学ぶことは多くあります。子どもがどのように感じているのか想像したり、実際に話を聞いたりして、実習生の気持ちが動かされることもあるでしょう。しっかりと子どもの気持ちを受け止められるような保育をしていきたいですね。わたしも、日誌を見返して反省したり考えさせられることがたくさんあります。今保育士として働いている保育士さんも、自分の実習日誌を見返してみると、なにか発見があるかもしれませんね。初心忘るべからずという言葉もあるくらいですから、自分がどうして保育士の道を歩んだのかを考え直すきっかけになるかもしれませんね。それと同時に、今自分が展開している保育が、その時の気持ちのままか、もしくは変化しているか、それを比べるのも面白いですね(*´∀`*)
コメント
[…] 子ども同士の関わり方を学ぶ […]