はじめに
0,1歳児クラスの実習を終え、次は2,3歳児クラスの実習です。わたしは4,5歳児クラスで責任実習をすることになっていましたから、どんどんとそのときが近づいて来る感じがして、とてもドキドキしていましたね。正直やりたくないという気持ちのが大きかったと思います。ただ、クラスを自分の考えた通りに動かしていいというふうに考えれば、特に不安などを考えることもないかもしれませんね。失敗してもいいとよく言いますが、余りにも変なことをしなければ何をしてもいいということだとも思います。子ども達と一緒に楽しく過ごすことが一番です。その楽しさの中に、学びがあるのですから。もちろん自分が準備した活動の中で、子どもの中で葛藤が生まれることもあるだろうし、社会的に望ましくない行動をする子どももいるでしょう。でもその場面が訪れたら、それは子どもの学びのチャンスと捉えましょう。私たちの失敗や経験不足、それも子どもたちの学びにつながる可能性があるでしょう。もちろん保育者としての私たちの成長にも……。とにかく、保育士になっても常に学ぶという意識は忘れないようにするほうがいいです。傲慢な保育をしないように、常に自分達の保育が正しいか正しくないか、あっているかあっていないか、反省し続けることが大切だと思います。それでは、目標と考察について見ていきましょう。
2,3歳児1日目の目標と考察
2,3歳児1日目の目標と考察です。
目標
子どもにあった援助方法を学ぶ
また漠然とした目標ですが、いいでしょう(笑) とにかくなにか書かなくちゃと思って、割と適当に目標は書いていたような気がします。私の実習した保育所は、朝に目標を発表するといったことはしていなかったので、実習で気になった場面をもとに、目標を後付けした日もあったと思います。まあ、朝に発表しなければならない園だったとしても、日誌に書く目標はその都度変えてもいいのではないかと思います。正直、実習生が立てた目標についてしっかりと覚えている保育士がいるかどうかは……担任の保育士次第ですね。後輩の育成に熱心な保育士が担当だったら、目標に合わせた動きができるように実習生の配置を考えてくれることもあるでしょうからね。まあ、そこらへんは臨機応変に動きましょう。
考察
それでは、考察を引用していきます。
昼食を食べた後、静かに遊んでいた時のことです。絵本を読んでいるRちゃんがいました。それを見ていたAちゃんが「貸して」と言うと、Rちゃんはそのままそっぽ向いて貸そうとはしませんでした。それを見た保育者は、「それはただの意地悪だよー」とRちゃんに伝えました。保育者は、Aちゃんが貸してと言っているのだから無視してはいけないと言うことを伝えていました。保育者の言葉にRちゃんは泣いてしまいました。保育者は根気強くRちゃんと話をし、Rちゃんが納得できるまで向き合い話を続けました。Rちゃんは保育者の言葉ひとつひとつにうなずき、次第に落ち着きを取り戻していったように思います。
保科史人の保育所実習Ⅱ期の実習日誌
この場面で感じたのは子どもに、自分の思いを言葉にして相手に伝えることを大切にしてほしいと言う、保育者の願いがあるのだと思いました。ただそっぽを向くだけでは、確かに意思の表示ではあると思いますが、良いとは言えない上に、言葉で伝えられる発達段階に到達しているからこそ、このような対応になったのかと思われます。また保育者の対応から、ものを貸すことができるような優しい子どもに育ってほしいと言う願いも感じました。子どもが納得できるまで話をしたのも、ただ単に貸せばいいんだとか、うわべだけの気持ちではなく、今回のどの行為が良くなかったことで、次からはどうすれば気持ちよく遊べるようになるのかなどを、子どもの中で整理するためにも必要な時間、そして必要な話し合いだったのだと思います。子どもが保育者の言葉に何度も何度もうなずいている様子から、保育者の思いは子どもにしっかりと伝わったのではないかと思いました。
この考察から、いま、考えること
子どものものの貸し借りの場面でのトラブル、とまではいかないかもしれませんが、その場面の話ですね。保育士は子どもの様子をよく観察しているということが読み取れる場面ですね。
目標は子どもに合った援助方法ですから、その目標に沿った考察になっているのではないかと思います。おそらく、今回対象となっている子ども以外の子の場合、全く違った援助になる可能性もありますものね。
記憶がおぼろげですが、この保育士が子どもに対してとった行動、話し合いということですが、当時間近でみていて、そこまで長い時間話す必要があるのかなー、ちょっとこわいなーと思ったような気がします。それぐらい保育士の表情は真剣で、長い時間の話し合いとなっていました。きっと以前にも似たようなことがあったのかもしれません。もしくは、その保育士が意地悪をするという行為に対して、必ず正したいと思っているのかもしれません。たしかに、意地悪をするという行為はいけないことだと思いますし、優しい気持ちを持った子どもに育ってほしいとも思います。そのために必要な話し合いと当時の私は書いていますね。今もその考えには変わりはありません。ただ、関わり方については、いくつも選択肢があるのかなとは思います。子どもが怖いと感じてしまっては、話の中身を受け入れられない、話の内容を理解できないのに頷いてしまう、といったことも考えられますからね。どうやったら子どもに伝わるのかといったことをきちんと考えなくてはいけませんね。この保育士も、きっといろいろなことを考えた上で、しっかりと話し合いをするという保育になったのだと思います。この子には、この話し合いが必要と判断する、いままでの成長記録もあるでしょうからね(^ω^)
まとめ
子どもにあった援助というのは、子どもがたくさんいる中ではなかなか難しいことかもしれません。今回のように、話し合いで物の貸し借りについて考えるという保育になる場合もありますし、そしてそれは、子どもに合わせた保育ということになるでしょう。紙芝居や絵本で伝えていくといったこともできるでしょうし、どういったことが成長して欲しいのか、保育者の願い、子どもが今まさに成長しようとしていること、いろいろな面から、保育を展開していく必要があります。つねに勉強していかなくてはいけませんね。
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