保育所実習Ⅱ期~~考察の書き方例⑬0,1歳児クラス1日目

保育士養成校

はじめに

 今回からは、保育所実習のⅡ期の実習日誌について書いていきたいと思います。前回までに、Ⅰ期の実習日誌についての記事もありますので、ちょうどⅠ期の実習がはじまるのが近いというかたは、そちらのほうが参考になるかもしれません。Ⅰ期の実習ですから、考察の内容も割と雑です(笑) まあ、私のⅡ期の実習日誌が雑ではないかと言われれば、やはり、あまり出来がいいとは言えないとは思います。ただ、この考察を書いて、実習の単位をいただくことができたということは事実です。このレベルでやっていれば、とりあえず日誌の考察、考えたこと、気づき、といった部分に関しては大きくは問題にならないのだと思います。もちろん、社会人としてのマナーや、常識などはきちんと守った上ですよ!! 遅刻がいけないのは当たり前ですが、挨拶の仕方など、いちいち細かいところでうるさい園が多いと思いますので。「おつかれさまです」は言ってはいけない、、、とかね(´・ω・`)

0,1歳児クラス1日目の目標と考察

 0,1歳児クラス1日目です

目標

 今の子どもの遊びを知る

 1日目ですので、久しぶりの実習です。大抵の学生はⅠ期の実習園と同じところに配属されると思います。希に違うという人もいますが……。どちらにせよ、今現在の子どもの興味や関心について知らなくては保育ができませんね。とにかく子どもを観察、直接関わる、会話をする、表情を見る、いろいろなところから、子どもたちのことを理解していきましょう。1日の流れなどは大体Ⅰ期のときと同じでしょうから、実習生も動きやすいと思います。私の場合、年度をまたいでの実習でしたので、担任の保育士が配置替えになっていました。それでも、一度は関わったことのある保育者たちでしたから、どんな保育者なのかも知っています。嫌いな保育者が一人担任しているクラスで責任実習はしたくないですよね……。幸いわたしはそうはならなかったのでとても良かったです。まあ、嫌いな保育者でも保育者ですから、何を言われたとしても、そういう保育もあるよね、わたしは違うけどね♥ と心の中で思いながら、その保育者の言葉に共感するように感謝しておけばいいのです。実習とはそういうものでしょう。

考察

 それでは実際に私が書いた考察を引用します。

 午前中の4,5歳児クラスとの合同保育で制作をしているときのことです。0歳児クラスの子どもたちにも、4,5歳児クラスの子どもたちと同じ大きさの新聞紙が配られ、自由に新聞紙に触り、感触を確かめたり、音を聴いたりして楽しんでいました。保育者は、その遊びを拡げようと、新聞紙を細かく切り、0歳児クラスの子どもに手渡しました。細長い新聞紙をブンブンと振り回しながら、私に向かって「はい、どうぞ」と言わんばかりに手渡してきました。「ありがとう」と返事をして、その新聞紙を受け取りましたが、すぐに同じ子どもに奪い去られました。しかし、またすぐに、「はい、どうぞ」と言葉はありませんが渡してきました。また、ほかの0歳児クラスの子どもの話ですが、その子どもは、新聞紙を丸め、ボールのようにし、保育者と一緒に転がしあって、それを繰り返すことを楽しんでいる様子がありました。 
 この場面で感じたことは、子どもが、1対1の応答的な遊びを、まさにいま楽しんでいるのだということです。自分がなにか働きかけたことに反応があることが、とても新鮮で面白いことに感じているのだろうと思います。子どもに関わる援助側としては、この応答、返答が、何度も同じだと、すぐに飽きてしまうのではないかと考えてしまいます。しかし、今後、言葉で自分の意思をある程度伝えられるようになった時に「もう1回、もう1回」と同じことを要求する子どもの姿を思い浮かべたときに、飽きてしまうというのは、かなり年齢が高くなってからのことだろうと思い直しました。何度も同じことを繰り返すことも、子どもにとっては面白く、また、安心感を持って遊べるという利点もあるのではないかと考えました。何か違う反応をしなくてはいけないと勝手に思い込んでしまうのは少し良くないと反省しました。 
 本日は、今の子どもの遊びを知るという目標を持って実習に臨みました。子どもたちが遊ぶ姿を実際に見て、どのような遊び方を楽しんでいるのか、また、保育者の話からも、どのような遊びをしているのかということが少し理解できたと思います。

保科史人の保育所実習Ⅱ期の実習日誌

この考察から、いま、考えること

 一斉活動の場面を見て書いた考察ですね。ちなみに、今回は「です、ます」調で考察を書いています。Ⅰ期の実習では「だ、である」調で書いていたのですが、どうにも書きづらかったので、Ⅱ期はですます調で書くようにしました。このあたりのことは、実習生の好みで問題ないと思います。もちろんですが、1つの文章の中で混在させてはいけませんよ!! あくまでも、統一させて書くようにしましょう。

 私が実習したのは8月の終わりから9月の初めにかけてです。低月齢など、子どもそれぞれの発達段階について、事前になんとなく予想を立てておくと、子どもの現在の状態が理解しやすいかもしれません。もちろん、座学で学んだことも大事ですが、一番は目の前の子どもの状態を実際に観察することですけどね(*´∀`*) 

 この活動では、4,5歳児クラスと合同での活動でした。同じ素材を用いて、ねらいは別に設けたというような遊びですね。同じ素材でも、ねらいによって、遊びがどう違うのか比較しやすい活動ですね。実習生にとってはとても勉強になる活動だったと思います。

 そして、0,1歳児クラスの子どもの遊び方について書いています。同じことを繰り返すという遊びですね。正直、この繰り返すということの重要性は学校で学んでいましたから知っていました。学校で習ったように、実際にその場面を見て、こう思った、実際にそうだった、といった内容となっています。このように学校で学んだことと比較し、実際はどうなのかということを考えるのも実習として実りのあるものなのではないかと思います。みなさんも、学校での勉強をおろそかにしてはいけませんよ!! このように考察に書く事ができますからね。

まとめ

 こんかいは、一斉活動の場面から考えたことについて考察しています。学校で学んだことと実際の保育現場の子どもの様子がどのように違い、どのように同じか、じっくりと考えて考察してみるのも、ひとつの手ですね。みなさんも参考にしてみてくださいね。

コメント

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