はじめに
保育所実習では土曜日の保育に参加することもあるでしょう。私も2回の実習中に、土曜日が何回か入っていました。土曜日は子どもの数が少なく、異年齢の保育が見れるのではないかと思います。希に、クラスを分けたままの保育園もあるかもしれませんが、土曜日は保護者が休日であることも多いため、子どもが少なく、合同保育となるようです。子どもたちも一週間の疲れがでている土曜日ですから、ゆったりと過ごす様子が見れるのではないかと思います。
土曜日の異年齢合同保育の目標と考察
土曜日の保育の目標と考察です
目標
土曜日の変則的な保育と、異年齢の子どもの交流を学ぶ
無難な目標だと思います。正直、土曜日が何回実習に組み込まれていたとしても、この内容で問題ないようにも思います。1日で達成できる目標ではないですしね。
考察
それではこの日の考察を引用します。
昼食前の自由遊びの時間に、2,3歳児クラスの保育室で、ブロックを組み立て、パンチグローブをつくり、それを手にはめ、玩具を優しく叩いて遊んでいる男児Hがいた、そこへ、1歳児クラスの男児Tがやってきて、そのパンチグローブに興味を示した。男児Tは男児Hが持っているパンチグローブを手に取り、どこかへ持っていこうとした。それに気づいた男児Hは「持っていったらダメ」と男児Tの手にあったパンチグローブを奪った。男児Tは少し驚いたような顔を見せ、再びパンチグローブに手を伸ばした。男児Hは3歳児クラスのこどもである。そこでわたしは「まだブロックたくさんあるんだから、Tくんにパンチグローブ作ってあげたらどう?」と男児Hに声をかけた。すると、男児Hは「そうだね。T君のために作ってやろう」と快く応じ、ブロックを同じように組み立て、パンチグローブを作った。作っている最中に男児Tの興味は違うところに行ってしまっていたが、男児Hが「Tくん、パンチグローブ作ったからあげる」と声をかけ、それに気づいた男児Tは嬉しそうな笑顔を見せ、男児Hが作ったブロックのパンチグローブを受け取った。
保科史人の保育所実習Ⅰ期の実習日誌
この場面では、通常の保育ではあまり関わることのない、1歳児と3歳児の関わりの様子が見られる。土曜日の変則的な保育という状況だからこそ見ることができた場面だと思われる。もし、1歳児同士の場面なら、互いが自分のやりたいように行動し、最悪の場合、怪我に至ってしまう場面であると思われる。しかし、今回は、3歳児と1歳児の関わりであった。自ら1歳児のために「作ってあげる」という行為に出られなくとも、保育者の、今回は実習生であるが、声掛けがあれば、年長者として、まるでお兄さんのように1歳児のために行動することができるのだと知ることができた。このような経験を通すことにより、「人のためになにかする」ことの嬉しさに気づき、自らどのように行動すれば気持ちよく生活を送っていけるのかについて、気づいていくのかもしれないと思った。
3歳児クラスの2月というこの時期では、もちろん月齢の差というものも考慮しなければいけないが、少しの援助があれば、子ども同士のトラブルというものを回避、解決していけるということを、この事例から学ぶことができた。保育者の援助をほとんど必要とせずともトラブルを解決する場面も、今後見る機会があれば、よく観察したいと思う。
この考察から、今、考えること
この考察は目標とも結びついた内容でとてもいいのではないかと思います。文章がおかしいところなどはあると思いますが内容としては、問題ないでしょう。土曜日だからこそみられた場面であり、実習生がどのように関わったのかもよくわかります。さらに子どもの発達についても考えた上での関わりですし、トラブルも回避できています。実習生でなくとも、保育士としてこのような関わりをする方が多いのではないかとも思います。きっと、保育士として子どもたちと関わる際、自分のことだけではなく、友達や年下の子へ対する接し方を学んで欲しいと思って、そして、それを保育の目標とする時が必ずあるとおもいます。実習生としては、この一場面のことでしかありませんが、保育士として働くのであれば、その子の発達をじっくりと見守り、援助していくことができます。本当に、実習生とは特別な立場であり、動きづらいですね。ただ、きちんと保育士になれば、どういう経過をたどりながら、子どもが成長してきているのかをみながら保育していくことができます。いま、指導者にどんなことを言われても、経験がないし、子どもの成長過程をじっくりと見てきているわけではないですから、できないのが当たり前です。何を言われても、くじけずに頑張ってください。ここで頑張れば資格をもぎ取れます。未来を見据えて実習に臨みましょうね。保育所が嫌になっても、保育士という資格で働ける場所はたくさんあります!! 保育士は素晴らしい資格ですよ!!
まとめ
今回で保育所実習のⅠ期の目標と考察については記事にし終えました。次回からは、保育所のⅡ期の実習について見ていきたいと思います。実習生のみなさんにとって役に立つように、なにかの参考になるような記事になればと思います。ぜひご覧下さい。
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