はじめに
実習ももう終盤です。Ⅰ期の実習は残り2日になりました。実習終盤とは言えども、4,5歳児のクラスに配属されてまだ3日目です。ほかの年齢の時の目標と同じようなものになってしまっているとは思いますが、考察はそれぞれのクラスで全く違うことがかけますから、実習生の参考になればと思い、記事を書いています。
4,5歳児の3日目の目標と考察
4,5歳児クラス3日目の目標と考察です。
目標
4,5歳児への保育者の関わり方を学ぶ
保育者がどのように子どもと関わるのか、そういったことを学ぶのは実習のひとつの目標ですものね。その関わり方が、自分の保育観を決めることもあるかもしれません。わたしは、保育所実習では自分の保育観を考え直すきっかけにはなりました。保育者の保育を反面教師にした感じでしたが……。要するに、変な保育をしている保育者が世の中にはざらにいるということですね!! ただ、その保育者も自分の保育観をいままでの経験や先輩などからの影響で作ってきたものですから、完全に否定するのはおかしいことです。その保育観があるから、このような保育をしているという根拠があるわけですしね。自分がどんな保育をしたいか、保育者を否定するのではなく、こういう保育があるんだなー自分はぜったいこんなことしないわーといった気持ちで学んで行きましょう。
考察
それでは考察を引用して見ていきたいと思います。
午前中の遊ぼう会の片付けでの場面である。洗剤の容器の玩具の中に、無理やりにブロックを詰め込んでしまい、とれなくなってしまったものがあった。子どもたちがどんなに容器を振っても指を入れても、なかなか取れることはなかった。そこで保育者は子どもたちに「このままブロックを取らないで遊ぶようにするか、それとも容器を壊し、中のブロックを取り出すか」という選択肢を出し、子どもたちに玩具をどうするのかを決めるように声掛けをした。子どもたちは少しの間「このまま遊ぶ?」「取り出す?」などと話しながら次第に意見が固まり出し、玩具を壊してブロックを取り出すことになった。そして保育者は、その場にいた子どもたち全員に玩具をハサミで切り、ブロックを取り出す瞬間に立ち会えるようにした。最終的に玩具が壊される場面をしっかりと全員で見届け、壊れた玩具は保育者が処分することになった。
保科史人の保育所実習Ⅰ期の実習日誌
この場面で保育者は、玩具をどのように処理するのかを、今回は選択肢を出すという形であったが、子どもたちに自ら決めてもらうという形にした。普段子どもたち全員で使っているであろう玩具に起きたトラブルを子どもたち全員が納得できる形で対応をした保育者がとても素晴らしいと思った。さらに全員で玩具を壊すことを決めたあとに、その壊す瞬間を目に見える形で示すということが、なかなか出来ることではないのではないかと思う。「全員で決める」ところまでは私も思いついたのではないかと思うが、大切な玩具を目の前で壊し、中身を取り出すという事実をしっかりと見れるようにする。もし自分だったら子どもがあまり気がつかないように、降園後などにこっそりと処分をしてしまうように思うのである。そこをしっかりと壊し、中身を取り出したという事実を全員が知ることにより、さらに納得の気持ちが深まったのではないかという印象を子どもたちの表情から感じた。すこし飛躍した考えになるかもしれないが、壊したものを隠してしまったり、悪いことをした時に、それを隠してしまうといったような行為に近いのが、こっそりと玩具を壊してしまおうという考えに近く、今回の保育者の対応が、そうではなく、後ろめたいような、なぜだかスッキリとしない状況を、「明らかにする」「全員が知れるようにする」ことによって晴れやかな気持ちになる、そういった感覚を感じたのである。
最終的には、子どもたちも納得して玩具の処理ができていたので、特に大きな問題やトラブルはなく話は済んだ。しかし、解決方法には様々な手段があるのだろうということを今回考えることができた。保育者の対応、援助次第で、子どもが感じることも、学ぶことも変わっていくのだろうと考えることができた。
この考察から、今、考えること
この考察から考えることは、なんか、そうですね、素晴らしいとか書いてますけど、本当にそうですかね?(笑) 絶対他にも解決方法ありますよね? どうにかして取り出すとか、この洗剤の容器先生が使ってる奴と同じだからまたもってくるねと声かけするとか……。ブロックに関しても、手に入れ方はいかようにも考えられるような気がしますよね。子どもたちは納得しているでしょうが、晴れやかな気持ちにはならないと思います。明らかにすることが必ずしも正しいことかどうかってわからないですし。まあ、犯人探しとかをしていなくてよかったなーとは思います(*´∀`*) あなたなら、どういった解決方法を考えますか? 子どもたちはこういったところから、様々なことを学んでいます。あなたの保育次第で、子どもたちが何を学んでいくのかが変わります。今育ってほしい、心情、意欲、態度はどういうものでしょうか? いろいろ考えて、とっさの判断を求められることもあるでしょう。思っていたのと違う対応をしてしまう時もあるでしょう。いろいろ考えて考えて考え抜くのが保育のすごいところですね。面白いし難しいところでもあります。わたしもまだまだ色々と考えなくてはいけませんね。
まとめ
玩具が壊れてしまった時の対応についての考察でした。いろいろな解決方法を考えることができますね。この実習体験はなかなかいいものだったと思います。私の考え方とは違う解決方法だったと思いますが、こういった解決の仕方が現場でも行われているということがわかったので、とても勉強になりましたものね。みなさんもいろんなことを考えながら実習に臨んでくださいね。きっといい勉強になるのではないかと思います。
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