保育所実習Ⅰ期~~実習日誌の考察の書き方例④2~3歳児

保育士養成校

はじめに

 今回は、Ⅰ期実習の5日目くらいの2,3歳児クラスでの実習について書いていきたいと思います。実習が半ばになってきまして、疲れもピークといったところでしょうか? 正直記憶はほとんどありません(笑) 実習日誌を見返してもあまり記憶がよみがえってきません。わたしにとって保育所実習はその程度のものだったのかもしれませんね(笑) まあ、でも、考察で書いている内容は振り返ってみると、今の自分にとっても学びになるので、個人的にはこの記事を書くのも勉強のようになっているので、とてもいい経験です。

2,3児クラス1日目の目標と考察

 2,3歳児クラスの目標と考察です。

目標

2,3歳児の一日の流れを知る

 おなじみの1日の流れを知るシリーズですね。どのクラスでも、目標の一つとして使えますのでとても便利ですね。考察に関しても、一日の中で気になった場面を取り上げられるので、書きやすいといえば書きやすいです。それでは、実際に考察を見ていきたいと思います。

考察

 午睡後の間食が終わり、少しの間椅子に座り待つ時間があったときのことである。2歳児の女児Yが私に話しかけてきた。話の内容は「ディズニーランドに行ったの」や、「こんなあそびをしたの」とか、「このあいだここに行って買ったの」といった、とりとめのないものである。私は「そっか、そうなんだ」と返事をすると、女児Yは大きく頷き、また別の話題をだしてきた。それと同時に、2歳児の女児Rも私に話しかけてきた。彼女の話す内容も「トイストーリーの映画をダビングしたDVDで見たの」や「魔法使いプリキュアを見たの」や「ディズニーランドには3回いったことあるの」といった、女児Yの話と似たように、とりとめのないものであった。「うん、そうなんだー」と私が返事をすると、話題が変わり、同じような会話がまた続くのであった。
 この場面から考えたことは、2歳児の2月ということで、言葉をたくさん覚え、楽しい経験をたくさんし、それを伝えたいという気持ちがとても強い時期なのであろうということである。ある程度自分の気持ちを言葉で表現できるようになり、自分が経験した楽しかった出来事を大人に伝え、共有しようとしているのだと考えられる。しかし、まだ、ひとつの話はとても短く、大人側が返事を1度すると、納得したようにう全く別の楽しかった経験の話をするのである。とにかく、楽しいという気持ちを伝えたくて仕方がないといった様子である。この伝えたいという気持ちはとても大切で、言葉を話す上でとても重要なことだと勉強していたので「楽しい」がたくさんあり「伝えたい」もたくさんある今回の子どもの状態がとても素晴らしい状態なのだと思う。また、この場面でもうひとつ気になったことは、女児YとRの接触という面からの捉え方である。今回、実習生と女児2人という関係で話が進んだ。YとRはお互いの存在には気づいているものの、楽しいという気持ちを2人で共有しようとする姿はまだ見られなかった。実習生という大人に、自分の気持ちを、半、一方的に伝えるだけだったのである。これについては、今後、成長していくに連れ、さらに友達のことが気になるようになり、その存在が大きくなっていくものと予想できる。一方的に大人に伝えるのではなく、友達に伝え、それを共有するという姿を少し見てみたいとこの場面から思ったのである。
 今回の事例から学んだことは、2歳児は言葉をたくさん扱えるようになっており、それを大人にたくさん伝えようとするが、まだ子ども同士でその気持ちを共有するという段階にはなっていない子どもが多いのであろうということである。実習でその過程を観察することは難しいであろうが、とても気になることの一つである。

保科史人の保育所実習Ⅰ期の実習日誌

この考察から、今、考えること

 うーん、当時の私は勉強したことから、何歳児はこういうものだというような決めつけのような考え方をしているように思いますね。たしかに発達段階を勉強するのは大切なことです。保育士として保育所で勤め始めれば、その発達段階を追うように子どもは成長していくでしょうしね。ただ、実習生として、実習期間だけ子どもと関わるわけですから、その子がどの発達段階にいるかの判断はなかなか難しいと思います。それこそ、その子の成長記録などが把握できているならいいのかもしれませんが、実習生は「今」「その瞬間」を生きる子どもを切り取ったように関わることしかおそらくできないと思います。だから、勉強したことがこうだったから、こうなのだろうという決めつけはよくありませんね。まあ、目安として頼るのはアリだと思いますが……。それよりも、今の子どもはこういう状態だった。だから、こういうことがしたいのだろうといったような、本当に、目の前の子どものことが考えられればいいのではないかと思います。それが間違っていたとしても、実習生ですから仕方ありませんし、それはそれで、あとから反省すれば学びになりますしね(^ω^) ここでも保育士からのコメントで、2歳児だからといっても、まだ言葉が全然出ない子もいますといったようなことが書かれていました。つまり、子どもひとりひとり、その子自身と関わって、成長や発達段階を見ていかなければならないということを私に伝えようとしてくれています。
 子どもたち全体を動かさなければならない、といったようなことをよく聞いていたせいか、「子どもたち」という一括りで捉えようとしていたようにも思います。しかし、全体を動かすということよりも、子どもひとりひとりがどのような発達段階のなのかを考え、活動を考えたり、一緒に遊んだりすることのほうが大切なのでしょうね。ただ、実際問題、5歳児クラスなどでは1人の保育士が30人ほどをみているということがあります。きめ細やかな保育を展開していくのはなかなか難しそうですね……。だからなのか、私は保育所には勤めずに、放課後当デイサービスで働いていたのかもしれません(笑) ひとりひとりと密接に関わるためには障害児のほうがいいです。場所によっては子ども10人に対して、指導員が5~6人いるところもありますからね(*´∀`*)

まとめ

 今回は2,3歳児クラスの目標と考察についてみていきました。考察の内容は少し当たり障りのないようなものになっているようにも思いますが、その時期の子どものコミュニケーションについて着目しておりますので、内容としては問題ないかと思います。だったら、目標も一日の流れではなく、コミュニケーションについて学ぶとかにしてもいいかもしれませんね。ただ、園によっては一日の目標を朝発表させられるところもありますから、宣言してしまった以上、その目標を書かざるを得ないといったような状況になることもあるかもしれませんね。まあ、そこは、宣言したものはこうでしたが、一日過ごしてこの目標にかわりましたというのでもありかもしれませんね。私は、目標はもう面倒くさいので適当に書いて、考察の内容も目標とは全く違うことを書いている日もあります。正直、そこまで厳密に指導が入ることはないと思います。それよりも期限を守り、しっかりと提出することのほうが大切なのではないかと思います。内容はある程度にのつぎかもしれません(´・ω・`) まあ、しっかりかけることにこしたことはありませんが。

コメント

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