【保育士が必要】放課後等デイサービスで働こう【求人探し】

保育士試験

保育士が必要

 みなさんは保育士ときくと、保育所で働くものだとおもっていませんか? 保育士が求められている職場は、保育所だけではありません。言い換えれば、保育所以外にも保育士の有資格者が求められているということなのです。そのひとつに放課後等デイサービスがあります。わたしも以前保育士として勤務していました。

放課後等デイサービスとは

 そもそも放課後等デイサービスとはなんぞやという方も多いのではないかと思います。私の経験と調べたことをもとに、まずは放課後等デイサービスについておさらいしてみたいと思います。

 とりあえず、厚生労働省のホームページ放課後等デイサービスガイドラインというものがあったので紹介しておきますね

 放課後等デイサービスガイドライン(2021年3月9日時点)

 ちょっと長ったらしくて読むのが大変ですね。ものすごーーーーく端的に申し上げるなら、障害児が通う学童保育のような存在です。

 ただ、最近は療育という言葉が重視されるようになってきたように思います。わたしが勤めていた放課後等デイサービスはどちらかというと余暇型の施設でしたので、療育を前面に押し出すというよりは、保護者のレスパイト(休息)や子どもの楽しみというようなものを重視しているところでした。カリキュラムというか、療育プログラムというか、そういうものは具体的にはもっておらず、保育士や児童指導員、児童発達支援管理責任者がその日の活動をそれぞれで考えて、話し合って実施するという形でした。

 具体的な活動としては、料理、外遊び、散歩、外出、公園遊び、サーキット運動、小麦粉粘土、折り紙、ダンボール制作、スライム作り、壁面制作、などなど、その都度その子どもたちに合った活動を提供していました。決まったプログラムがある施設では、そのプログラムをこなすための施設というような感じになっているようですね。わたしは個人的に、子どもそれぞれを個別に考えるのであれば、その都度活動は流動的であるべきだと思うし、学びも深まるのではないかと思いますがね……。まあそれは施設の考え方次第というところもありますので、自分に合った職場を探すのがいいですね。

保育士が求められている理由

 この放課後等デイサービスですが、保育士が求められているのには理由があります。それは、運営上、報酬として国保連から補助金をいただくという形で収入を得ている放課後等デイサービスですので、有資格者を配置すると加算がとれるのです。

 10名定員の放課後等デイサービスでは、管理者1名、児童発達支援管理責任者1名、保育士又は児童指導員2名の配置が必要です(厳密に言うとすこし違う部分もあるのですが、おおまかにはこれです)。これに加えて、常勤換算で職員を配置すると、児童指導員等加配加算というものを取得することができます。この常勤換算というのもなかなかわかりにくいので、気になる方は調べてみるといいかもしれません。

 この資料が比較的わかりやすいのではないかと思ったので一応貼っておきますね

 常勤換算や配置の具体例(2021年3月9日時点)

 この資料でもすこしわかりづらいような気がしますが、ご容赦を……。

 そして、保育士が求められる理由は、保育士を加配すると、理学療法士や作業療法士などを配置した時と同じだけの加算を取得できるからです。児童指導員の配置では単位が少ないのですが、保育士を配置すると、加算額が多くなるということです。

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どんな子どもたちがいるの?

 わたしが勤務していた時に関わった子どもたちについて話をしてみます。わたしが関わったというごく限られた情報ですので、全てを鵜呑みにするのはいけませんが、参考にはなるのではないかと思います。

 わたしが勤務していた放課後等デイサービスは、余暇型だったという話は冒頭でもしました。余暇型のデイには、比較的障害の軽い子から重い子まで、利用できる子は多いのではないかと思います。療育特化型のデイですと、プログラムについていけないという障害の子どもはそもそも利用が難しいといった状態になってしまうので、契約に至るということが少ないのではないかと思います。しかし、余暇型ですと、障害が重くても、その子に合った活動を提供することができますので、利用しやすいということがあるような気がします。その分、職員側としては、集団での活動が発達段階的に難しい子がいるため、集団活動の提供を思いとどまるしかなかったり、他害行為に悩まされたりといったことがあるので、負担も大きいのですがね(´・ω・`)

 わたしがいた放課後デイには、知的障害の子いわゆる発達障害(ADHDやアスペルガー症候群)学習障害の子たちがいました。8割くらいは、知的障害の診断をうけていて、療育手帳を取得していました。ただ、状態はバラバラでB2判定の子がいればⒶの判定が出ている子もいました(B2が軽く、B1、A2、A1、Ⓐの順で重い)。具体的に知的障害の判定について知りたい方はこちらのぺージを参考にしてみてくださいね。わたしは千葉県の施設で働いていましたので、千葉県のページを参考に貼っておきます。

 療育手帳の判定など――6ページ目に判定のがあります(2021年3月9日時点)

放課後等デイサービスで役立つこと

 とはいったものの、障害児とどう関わればいいのかわからないという方も多いですよね。わたしも、最初はそうでした。ただ、子どもたちは障害児であろうと子どもたちです。自然に、あなたらしく関わるということが大切だと思います。だって、いろいろな価値観の人間がいてもいいでしょう? あなたが正しいと思ったことはきっとあなたにとって大切なことだし、尊重されるべきです。もちろんわたしが大切だと思うことも尊重してくださいね…といった具合です。仕事をしている中、もちろんプライベートであっても、いざこざや考え方が合わないといったようなことはでてきますよね。ただ、どの考え方も大切だとわたしは思うのです。もちろん納得できないこともあると思います。ただ、その人がその考え方をもつようになったのにもプロセスがあるはずです、理由があるのです。

 とまあ、よくわからない話になってしまいましたが、とにかく、あなたらしく子どもと関わることができればまず第一歩だとわたしは思うのです。

考え方として

 あと、「一般的にこうだ」ということを子どもたちに伝えていけるといいのではないかと思います。日本ではこう決められているから、みんなそうしている。納得できないのはわかるけど、みんなそうしている。あなたもそうしなければ受け入れてもらえるはずがない。といった感じでしょうか。なんだか、わたしの考え方とは違いますが、アスペルガー症候群の子が相手だと、答えるのに困ることを質問されることがあります。具体的にあったことは、「靴をはいたまま家の中に入ってやるー」と言われたときですね。部屋が汚れるからやめてという感じですが、たぶんこの理由だと掃除すればいいじゃんとかそういった屁理屈を言われるだけだと思います。私は、どうしようか悩んだ末、日本では靴のまま家の中に入る人はいません、靴のまま入りたかったら、日本の常識を変えるか海外にいってくださいと伝えました。そうすると、なんとか落ち着いて、靴のまま入ろうとすることがなかったので、子どもによってはこの伝え方でいいのではないかと思います。なかなか、その子どもや、ケースバイケースで対応は変わっていくと思うので難しいですが、それこそ、いろいろ試行錯誤していく必要がありますよね(^▽^)/ 私の対応が正しいわけではないですが、つねに反省しながら試していきたいですね。

視覚優位

絵カード

 発達障害の子は視覚優位の子が多いということが言われています。言葉で音として伝えるよりも、絵カードを示した方が伝わるという具合です。私がかかわった重度の知的障害の子は折り紙をしたくて仕方ないというこだわりが発動してしまい、しかし、保護者の意向で計算プリントに取り組まなければならないという状況がありました。折り紙を折ってから取り組むという選択肢もあります。ただ、そのとき、視覚的に示したら納得してくれるかな?と思って、絵カードを二つ並べて、1番に勉強、2番に折り紙、と示してみました。すると、泣きじゃくって他害行為(つねるなど)が見られていたのが嘘だったかのように、計算プリントに取り組み始めました。視覚的に示すことがこんなに効果的なのかと驚いた覚えがあります。絵カードを用いるというのはとても有効な手段ですね。言葉を話せない子にはよりいいでしょう。

マカトンサイン

 特別支援学校の小学部などでは、障害が重たい子も多くおり、マカトンサインを教えられている子も多いです。マカトンサインとは、手話のような感じで、言葉を話せなくても意思表示をする方法のひとつです。

 具体的にこんなのです

 おしまい 空気を掴むように下方向に

 なあに? 指をふる感じです。ちょこちょこーって

 おねがい(ちょうだい)2,3回パンパンとやる子が多いです。手前に引くのが本当は正解みたいです。でもパンパンする子が多いです。

 トイレ 肩のあたりをトントンと指でたたく?さわる?感じです。

 よく使っていたのはこのあたりですね。ただ、子どもによって若干違ったり、トイレのマカトンしかできないから、すべての要求でトイレのマカトンをする子などもいますし、おねがい(ちょうだい)のやり方がこれではない子も多いです。ただ、何かしらの要求をしているということには変わりないので、何かしてほしいことがあるんだなと、推測することができます。聞いてもらっているという安心感は、意思疎通をはかってみようと子どもから自発的な表現を促すことにつながりますので、ぜひ耳を傾けて、何をしてほしいのか想像をたくさんしてあげることが大切だと思います。

まとめ

 放課後等デイサービスのことがすこしだけでもわかってもらえたらうれしいです。放課後等デイサービスでは保育士、保育士の卵のあなたが求められています。楽しくうれしく元気よく!! いい職場にめぐりあって、働けたら幸せですよね。私は放課後等デイサービスで働いているときはとっても幸せでした。子どもたちに早く会いたいという思いでいっぱいでした。ぜひみなさんにも放課後等デイサービスで働いて欲しいと思っています。

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