【介護福祉士】特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)での実習~目標と考察の書き方14日目【実習日誌】

介護福祉士養成校

はじめに

 私は、保育士の養成校をでて、そのあと一年課程の介護福祉士になるための学科に進学し、最終的に介護福祉士国家試験を受験して、介護福祉士の資格をとりました。その中で、全部で30日間の実習を行いました。そのうち24日間は特別養護老人ホームでの実習でした。今回は、その実習の中で皆さんが迷うであろう毎日の目標と考察について、私が実際に提出したものを紹介という形で、みなさんの助けになればということでこの記事を書いています。

 今回は14日目の目標と考察です。残り10日くらいとなりましたね。ここまでくると実習がもうすぐ終わりのような気持ちになりますね。まだ10日ありますけども……。後半の実習も全力で突き進んでほしいです。利用者のためになにができるのか、実習生だからこそ考えられることも必ずあるはずです。よりよい人生の一部に皆さんがなってくれたら、利用者さんにとっても、皆さんにとっても幸せなのではないかと思います。実習での体験が自分の一生に関わってくるなんてこともありますからね。

特別養護老人ホームでの実習14日目の目標と考察

実習14日目の目標と考察です。

目標

早番の仕事を理解する。利用者のニーズ把握を試みる。

 目標が二つになってもいいですよね。この日はたしか早番をするのが初めてだったのではないかと思います。

考察

 それでは考察の引用をしていきます。

 本日は、早番の業務の理解と利用者のニーズの把握を目標に実習に臨んだ。
 早番の業務としては、利用者の臥床やトイレ介助とのことであった。利用者ひとりひとりに対して丁寧な介護を行うために、職員の数が必要なため、早番の勤務が必要とのことである。
 午後には対象の利用者S氏のニーズを把握するために、コミュニケーションの時間をいただいた。職員のアドバイスを元にコミュニケーションを図ると利用者の子どもの頃の様子を聞くことができた。
 S氏の生活課題のひとつとして、便秘の解消、予防を考えていたのであるが、職員によると、介護職としてできることはなにか、を考えることが第一歩とのことであった。介護職としてすぐに取り組むことが出来るのは、適度な運動と水分摂取である。運動という面では、午後4時過ぎのリハビリ体操の時間があり、普段S氏はあまり取り組んでおらず、そのことが気になっていた。本日は初めてS氏の隣で話をしながら体操をしてみようと思い実践した。S氏は「頭が悪いから無理だ。足も痛いし」と仰り、あまり積極的に取り組もうとはされていなかった。「できるところだけやればいいんですよ」とお伝えはしたのであるが、なかなか前向きに取り組もうという気持ちになっていただくことはできなかったように思う。ただ、リハビリ体操の最初の方で、手を挙げて回す動きを少しだけ行って頂くことができ、本人は「ただの真似事だよ」とおっしゃってはいましたが、「すこしでも動くことが大切なんですよ、動いてたじゃないですか」とお声かけしたところ、少し笑顔が見られたように感じた。水分に関しては、無理のないように摂取していけるよう声かけしていきたいと思う。

保科史人の特別養護老人ホームの実習日誌より

この考察から、いま、考えること

 この日は早番が初めてだった日の実習な気がします。というより、私の実習では基本的に日勤しかくまれていなく、夜勤も早番も1回くらいしか経験できなかったような記憶があります。とりあえず早番の仕事の理解というような目標にしましたが、たいした成果は得られなかったのが日誌の内容をみてもわかりますね(笑) 

 かわりに対象者のニーズ把握をメインに日誌の内容をうめていますね。職員の話や記録から、便秘という情報を得ていましたので、それを解消する計画を立てていたのだと思います。しかし、私はここで思い違いをしていたのではないかと思います。この便秘を解消するという目標、計画ですが、本当に利用者が望んでいることなのかという視点が正直抜けていたのではないかと今考えると思います。指導者からも指摘がありました。「職員がどうしたいのかではなく”利用者が何をしたいか”を聞き取る必要がある」と日誌のコメントにも書かれていました。あくまでも、本人の「お腹の調子を整えたい」という思い、希望に対して、”介護職員として”なにができるのかを考える必要があります。このコメントの指摘は介護職、福祉職として決して忘れてはいけない視点だと思います。何度もお伝えしてはいますが、利用者本位、これは福祉職として必ず持っていなければいけない考え方だと思います。それに便秘の解消であれば医療職が客観的な情報から対処法を考えてもいいですからね。医療のことはそこまでわかりませんが、医学モデルで福祉職は考えるべきではないのではないかとも思いますので(不必要ではないですが)福祉職の私たちは社会モデルから利用者を捉えるのが良いのではないかと思います。医学モデルや社会モデルなどアプローチの方法についても改めて記事にしてみようかともかんがえています。

まとめ

 今回は、利用者のニーズ把握についての目標でした。「どうしてあげたいか」というような介護職本位の考え方はよくありません。利用者が「どうしたいと思っているか」という視点で利用者さんと関わっていけると良いのではないかと思います。人の願いを叶える仕事が福祉だと私は考えているので、この振り返りを通して、その再確認になりました。やはりとてもいい仕事なのではないかと改めて感じますね。それを目指されているみなさんもとっても素敵です、輝いています。実習を通してたくさんのことを学んで、素敵な福祉の専門家になりましょう!!! 応援しています。

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