はじめに
私は放課後等デイサービスに勤務している保育士です。そこで取り組んだ遊びについて紹介してみたいと思います。今回はUNOです。ルールがわかるのは、療育手帳でB2の判定を受けている子など、知的障害が軽めの子向けだと思います。
4つの遊び方
喋らないUNO
まず、喋らないUNOから紹介してみたいと思います。そもそも喋らないUNOが始まったきっかけについてからお話したいと思います。
大きな声がでてしまう
とある利用児の課題に、気持ちが抑えられずに大きな声がでてしまう(言葉もキツめになってしまう)ため、小さくするといったものがありました。
普段私たち職員は、大きな声が出てしまった際に、「そんなに大きな声を出さなくても伝わるよ」や「今の声の大きさはどうだったかな?」といった声掛けをしていました。毎日のようにそのような声掛けをされたその子は、UNOを楽しんでいるときに、急に喋らなくなってしまいました。
おそらく注意されるのが嫌になってしまったのでしょう。喋らなくてはUNOができません。一枚になった時に「UNO」という必要がありますものね。この状態をきっかけに喋らないUNOができないかどうかを職員が考えました。
ルール
ルールはとても単純です。喋ってしまったら2枚引くというルールです。そして、1枚になったときに「UNO」と言わなければならないところを、手をあげて表現するといったものに変えました。
喋ったり、笑ってしまったり、間違えて「UNO」と言ってしまったり、とても楽しいUNOになりました。
結果
もともと、大きな声を出さないように、喋らないでUNOをするといったものでした。周りに居た全員が喋らないというルールにしたことで、その子が嫌な思いのまま過ごすのではなく、むしろ楽しくしてしまったという一例だと思います。
英語を喋らないUNO
こちらも、先ほどの喋らないUNOから派生して生まれました。単純にスキップやリバース、ドロフォーなどを言ってしまったら、1枚引くというものです。こちらも意外と口にしてしまうんですよね。子どもたちも考えながら喋らなくてはいけないので、難しい時もありますが、私の施設の子どもたちは楽しみながら行っています。
例:スキップ=いっことばし
リバース=まきもどし
こういった言い換えを新しく考えるのも面白いですよ。
英語でしか上がれないUNO
こちらは、普段数字でしか上がってはいけないというルールで行っていたため、逆に英語のカードでしかあがれないといったものに変えて行ってみました。こちらもなかなか考えて手札を出していかなくてはいけなくて、頭を使います。最後が数字になってしまったら2枚引くといったルールです。
枚数を変えるUNO
こちらは、最初に配るカードは7枚が一般的ですが、その枚数を変えてスタートするといったものです。1枚で始めると、運がよければすぐ上がれます。まだルールが難しいとか、負けるのを極端に嫌がる子などにむけて、すぐに勝負が決まるよう1枚で始めるのも良いかもしれません。しかし、1枚で始めても、運が悪いとあっというまに10枚くらいの手札になってしまうこともありましたので、我が施設の子どもたちは「増えていくー 増えていくー♫」と楽しそうに歌っていました。もちろんはじめの枚数は1枚でも5枚でも10枚でもいいと思います。
まとめ
今回は放課後等デイサービスで勤務するわたしが、子どもたちとUNOをした時に経験した、色々なルールについて紹介いたしました。他にも面白いルールはあると思います。こんかいの内容を参考に、UNOを楽しく遊んでみませんか? また、面白いルールがあればコメントしていただけると助かります。私の施設でも取り組んでみたいと思います。
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