保育所実習Ⅰ期~~実習日誌の考察の書き方例①0~1歳児クラス

保育士養成校

はじめに

 前回や前々回で保育所実習の毎日の目標について紹介しました。今回はその目標に対して、私が一体どのような考察を行い文章にしていったのかについて紹介したいと思います。正直、目標と考察が対応していない内容もありますが、これでも実習を無事に終えることができたということですので、実習生の方の参考になればと思います。意外と論理だっていなくてもなんとかなるという、悪い例として見ていただくこともできますので、ちょっと恥ずかしいというか、情けない気持ちにもなりますが、公開してみたいと思います(笑)

0,1歳児クラス1日目の目標と考察

 Ⅰ期の実習の初日、本当の実習はじめの目標と考察について見ていきます。

目標

 0,1歳児の1日の流れを知る

 初日の実習にはありがちな目標なのではないかと思います。ただ、私の実習目標はとにかく抽象的で、考察になんでも書けるような目標ばかりです。これがいいのか悪いのか(たぶん悪い例)よくはわかりませんが、この目標で実習に臨みました。

考察

 ここからは、考察を書いていきます。文章がおかしかったり、「えっ!?」というような内容もありますが、参考にしてもらうためにそのまま書いていきたいと思います。恥ずかしい(/ω\)

 午睡の時間に、実習生が来た初日だからなのか興奮して寝ることができない女児Sがいた。ほかの子ども達が寝付いたあとも、女児Sだけはなかなか寝付けないでいたのである。そこで保育者は、最初のうちはほかの子どもにしていたように、体をトントンとたたいたり、頭を撫でたりするだけであったが、次第に保育者と女児Sの距離が縮まっていき、抱きしめたり、背中をさすったりといったスキンシップをとっていた。保育者は女児Sのとなりに寝転がり、寝付けるまでとなりで見守り、抱きしめるといったことを続けていた。
 この場面で考えたことは、寝付けないでいる子どもにどのように接すれば睡眠に入っていけるのかということである。正直、簡単なスキンシップを取るということしか思いつかなかったのである。この場面にあった抱きしめるといった行為では、むしろ子どもをさらに興奮させてしまうのではないかと思ったのである。しかし、この点について保育者に質問したところ、女児Sは、ミルクではなく、母乳で育った子どもだということである。母乳で育ったということは、それだけ母親とスキンシップを深くしているということである。つまり、いままで母親とスキンシップを深くしていたから、落ち着くために深いスキンシップが効果的なのではないかという考えから、今回寝付けない女児Sに保育者はすぐ隣で寝転がり、抱きしめるなどの深いスキンシップをとったということである。
 今回の事例から学んだことは、子どもが寝付けないでいるなど、少し困った状況にあるときに、その子どものことを知るために、生育歴というものが役立つかも知れないということである。今回は、母乳で育ったという記録から深いスキンシップを取ることで、子どもの気持ちが落ち着くのではないかという推測が行われている。生育歴をしっかりと理解しているからこそできる保育なのだと思う。おそらく、この他の場面でも、この生育歴というものが役だっている場面というものがあるかもしれないので、これからの実習で見つけたり考えたりしたいと思う。

保科史人の保育所実習Ⅰ期の実習日誌

 とてもつたない文章かもしれませんが、現実です(笑) ちなみに「です、ます調」か、「だである調」で書くかという話がありますが、どちらでも大丈夫です。まぜこぜで書くのはありえないことですが、考察全体が「です、ます調」か「だ、である調」で統一されていれば問題ありません。実際に私は、Ⅰ期の実習では「だ、である調」で書いていましたが、どうにも書きづらく、Ⅱ期の実習では「です、ます調」で書いていました(笑)

この考察について今の私が考えること

 ここからは今の私がこの考察を見て考えたことを書いてみたいと思います。

 まず文章の構成についてです。文章は、「事例」→「考察」→「まとめ」という形で書いてあります。

 事例の部分に関しては、あったことをそのまま事実として述べているだけです。実習をしていたら、保育者の援助や子どもの行動で疑問に思うことや、感心したこと、なるほどと思ったことなど、たくさん出てくると思います。それをメモに取っておくといいですね。反省の時などに質問することができます。そうして、自分が気になった場面について、事実のみを述べていきます。

 考察の部分に関しては、事実に対して、自分が感じたことや考えたことを書いていきます。今回は保育者に質問したことで疑問が解決していったプロセスのようなものも書いてありますね。どうしてこの保育をするのだろう、どうして子どもはこの行動をしたのだろう、といったことに推測や事実を加え、どうすればよかったのか、こうだったからその行動につながったであるとか、そういったことをつらつらと書いていけばよいでしょう。

 まとめの部分に関しては、明日への実習への新しい目標だったり、これからの保育の考え方、保育観へつながっていきそうな内容など、今回はこんな学びがありました。といったことを書けば問題ないかと思います。

 とまあ、一般的な考察の書き方を説明してしまいました。私個人としては、今回の考察の着目点はとてもいいのではないかと思います。無知な自分ではこの保育をするということはありえなかったわけですから、保育者がどのような意図をもって、今回の午睡の対応をしたのかということが、よくわかる内容ですし、今後自分が保育士になり、保育をしていく上で生育歴を参考にするということはありえる内容でありますのでね……。

 みなさんも実習で緊張やなにやらで、1日のことをなかなか思い出せなく、実習日誌を書くのが大変なことと思います。実習生のみなさんの参考に少しでもなればいいなと思っています。保育士になって子ども達と毎日過ごすのはとても楽しいですよ!! ファイト!!

コメント

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