【幼稚園教諭】幼稚園での実習~~目標と考察の書き方ー3日目3歳児クラス【実習日誌】

保育士養成校

はじめに

 わたしは、幼稚園教諭二種免許を取得するために、幼稚園での実習を全部で4週間ほど経験しました。毎日の目標や、考察、部分実習、責任実習、実習指導案、いろいろなことに悩まされるのが実習生なのではないかと思います。そんなみなさんの参考になればと思い、私の実習日誌を紹介するという形でなにかしら寄与できればいいと考えてこの記事を書いています。実習生時代ということもあり、拙い文章、今だったらこうは書かないだろうと思うことも、そのまま書いていきたいと思います。誤字は直すかもしれません(笑) 一応、ここに乗せる考察を提出し、単位をいただき、無事に卒業し、資格も取得できましたので、悪いところは反面教師に、良いところはぜひ真似してみてほしいなと思います(よいところがなかったらどうしよう)

 3日目の実習です。3日目は3歳児クラスへの配属でした。4月の入園したばかりのクラスです。とてもバタバタと落ち着かない様子だったような記憶があります。バタバタしているのは子どもたちだけでなく、保育者もですね。とても大変そうだった気がします。そんな大変な時に実習生を受け入れてくれるのはとてもすごいことですね。学ぶべきことはたくさんあります。感謝を忘れずに実習を頑張りましょうね。

幼稚園実習3日目の目標と考察

 3日目の目標と考察です。

目標

新入園児の様子を知る

 この目標は4月の3歳児クラスでしか使えない目標かもしれませんね。まあ、入園から○ヶ月経った子どもの様子を知るであるとか、慣れてきたクラスでの過ごし方を知るとか、そういう形に変えて目標とすることは4月以外でもできるかもしれませんね。子どもたちは幼稚園で過ごしながら1日1日でたくさんのことを学び、その都度様子は変化しているはずですからね。無駄な1日なんて1日もないんです。それほど子どもたちの成長スピードは早いんですね。だからこそ保育者は1日1日を無駄に過ごさせてはいけないと思うのです。責任のある仕事ですね。とはいいつつ、なかなかこういうことまでしっかりと保育の中に考えを盛り込みながら仕事が出来る人は少ないかもしれませんね。やらなくてはいけない事務作業とか、その他雑用……たくさんありますから。ただ根底というか、保育観として必ず芯として持っていて欲しいことですよね。

考察

 それでは考察の引用をしていきたいと思います。

 朝の自由遊びの時間に、保護者とはなれるのが寂しく、泣いてしまっているJ君がいました。私はJ君に寄り添い、「大丈夫だよ、遊ぼう」と声をかけながら、落ち着けるように体をさすったり、背中をトントンしたりしていました。それでも泣き止むことはなく、玩具に興味を示さないかと、ブロックを手元に持っていき「ほら、ブロックで何か作ろう」と声をかけると、J君はブロックに興味を持ったらしく、手に握り締めました。しかし、興味はあるのだけれど、やはり寂しいという気持ちがまだ大きくあるらしく、泣き止むことはありませんでした。ブロックをさらに1つ渡すと、てっぺんに繋げ、その作業を何度か繰り返し、とても長いブロックができました。ただ、泣くのは止まりません。そこで、動物の形をしたブロックで、声色を変えながら、「遊ぼうよー」と声をかけてみると、一瞬だけ泣き止みました。しかし、やはり一瞬であり、楽しく遊ぶという段階にはいたりませんでした。
 本日は3歳児クラスでの実習ということもあり、まだ園に慣れていない子どもが多くいるように感じました。泣いている子どもに対してどのように接するかとても悩みながら、こう声をかけてみたらどうかな? この玩具には興味を持つかな? といった試行錯誤のような状態でした。今回のJ君以外にも、寂しさから泣いてしまう子どもがいました。その子どもへの保育者の対応は、安心できるように抱っこをし、優しく声をかけるというものでした。こういったことを繰り返し、この場所、幼稚園が安心して遊べる場所だということを少しずつ子どもたちに伝えていくのだと思いました。
 帰りの会の時に、今回のJ君は登園シール帳を返される際に、名前を呼ばれ、「はい」と大きな声で返事をし、シール帳を受け取りにいきました。朝の様子とは違い、とても生き生きとしているように感じました。少しだけでも、3歳児クラスの環境に慣れてくれたのかなと、とても安心しました。また、その時に保育者が「いいお返事、格好いい」とJ君が返事をしたことに対して褒めました。この褒めるということも「ここにいていい、大丈夫だよ」といった意味が込められているのかもしれないと思いました。

保科史人の幼稚園実習日誌より

この考察から、今、考えること

 いまこの考察を見返してみて、自分のことながら、子どもに丁寧に、根気強く関わってくれているなという印象を受けます。子どものことを考えて、どうやったら安心して過ごせるか必死に試行錯誤しているんだなと好感をもてます。また保育者がどうしているのかというところも観察できているし、保育者がどういう思いで子どもたちに関わろうとしているのかの想像、考察もしていますね。正しいか正しくないかはわかりませんが、とてもいいことだと思います。

 保育者のコメントに、ひとりひとりの子どもたちに向き合いながら、同時に全体もみて、子どもたちを遊びに引き込まなくてはならないとありました。まさにそのとおりであり、とても難しいことですよね。保育の難しさを感じるともコメントがありました。とてもいい保育者なのだろうなとコメントを見てもわかります。実際直接関わったわたしも、この3歳児クラスの保育者はとてもしっかりした方なんだろうなと思った記憶があります。保育者の質は関わってみると結構わかります。こういった実習生に対するコメントや、普段の態度などからでも……。いろいろな保育者がいますから、いいところは学び、悪いところは反面教師にする。という感じでいいと思います。

 読み返して、保育者の言葉の「いいお返事、格好いい」という言葉ですが、何気ない言葉なのかもしれませんが、私には、J君に対する「大好き!!」という思いが、なんとなく今感じられて少し涙ぐんでしまいました。その保育者の人柄からそう感じるのかもしれませんね。

まとめ

 新入園児と関われる機会はそれほど多くはないかもしれません。ただ実習生として、どの時期にどの園にいかなくてはならないかわかりません。私の場合は学校の方が時期も場所も勝手に決めて配属してくる感じでしたので、どうしようもありません。だからこそ、新入園児がいる時期に実習できたというのもあります。2期の実習は運動会でしたしね(大変だった)

 みなさんも、子どもたちの年齢や月齢を意識した目標を持って、実習に臨んでみるのもいいと思います。いろいろな発見や気づき、学びがあるとおもいますよ。ファイトなのです!!

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