【介護福祉士】特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)での実習~目標と考察の書き方16日目【実習日誌】

介護福祉士養成校

はじめに

 私は、保育士の養成校をでて、そのあと一年課程の介護福祉士になるための学科に進学し、最終的に介護福祉士国家試験を受験して、介護福祉士の資格をとりました。その中で、全部で30日間の実習を行いました。そのうち24日間は特別養護老人ホームでの実習でした。今回は、その実習の中で皆さんが迷うであろう毎日の目標と考察について、私が実際に提出したものを紹介という形で、みなさんの助けになればということでこの記事を書いています。

 16日目の実習です。本当に後半になってきた感じがしますね。後半でしたが、利用者のアセスメントについてはまだまだ不十分でした。というよりも、私の場合、最終的な情報収集は実習の終わる3日前くらいまでかかりました。この24日間という実習期間の中で利用者のことを知るというのには限界があると思います。信頼関係がようやくできたというようなところで実習終了となることがほとんどなのではないかと思います。人間関係を構築するのに1か月やそこらでできたら楽すぎますものね(´・ω・`)

特別養護老人ホームでの実習16日目の目標と考察

実習16日目の目標と考察です。

目標

自立支援の視点を持って介助や見学を行う

 この自立支援の視点を持つということはとても大切なことです。介護をするうえで、介護職は必ず考えなくてはならないことであると思います。したがって、どの介護職員につくことになっても学ぶことができる目標だと思います。ただ、職員同士の連携がとれていない実習先だと、職員によって介助方法が大きく違うということが起こりうることでもあります。移乗動作を一人でできる利用者にほぼ全介助を行う介護福祉士が私の実習先にもいました。その話をその利用者の担当職員に話をすると、連携が取れていなかったというような話をきくこともできました。実習生が利用者のためになることもあるでしょうから、いろいろな職員のいろいろな対応方法を学ぶと良いと思います。不思議だと思ったことがあれば、私のように報告してみるのもいいでしょうね。それが利用者のためになりますから。

考察

 考察の引用をしていきます。

 本日は自立支援の視点を持って介助や見学を行うという目標であったが、利用者と関わる時間もいただけて、コミュニケーションを図ることもできた。
 自立支援の視点については、その利用者に何ができるのか、できそうなのかを考える必要があると思った。これはできないだろうと職員が手を出しすぎるよりも、できるのではないかという気持ちで関わることで、自立を促す支援が出来るのではないかと思う。「手が洗えそうにない」と決めつけずに、ご自身で行ってもらうよう働きかければうまくいく場合、ご自身でうがいができなさそうな利用者が、実は自分でできるといった場合もあると職員の指導があった。
 午後には、利用者とのコミュニケーションの時間をいただいた。職員の勧めで、花の本をS氏と一緒に見てみることになった。S氏は以前、挿し木をしていたとのことで、木が育つことが楽しみだった仰っていたり、自然に昔から親しんでいたということだったので、花の本でも興味を示すのではないかと思った。やはり、本の1ページ1ページをじっくりとご覧になっている様子であった。花の色について話をしていると、「花って何色くらいあると思う?」 とS氏が私に質問してきたため、私は「わからないです」と答えると、「俺もわからないんだよなー」と仰っており、それでも本の中の花を見て、いろいろな薄い色の花や濃い色の花を見ながら、とても綺麗で可愛らしいと仰り、和やかな雰囲気で過ごされていたように思う。山登りをしたことをお話しされている時間もあり、その時は「懐かしいねー」と仰っていたので、映像、写真、本などの刺激で昔を思い出すという時間も利用者にとってよい過ごし方になるのかもしれないと感じることができた。

保科史人の特別養護老人ホームでの実習日誌より

この考察から、いま、考えること

 自立支援に関しての内容が薄いですね。具体的にどういう場面があってこの内容を書いたのでしょうね? 自分で書いた日誌なのに、だめだししたくなります。まあ、職員同士の連携が取れていないという場面を思って書いた内容だったとしたら、それを明らかにせずに考察とするのもありなのかもしれませんね。連携が取れていないことを非難するような内容になってしまっては問題ですので……。職員が読んで嫌な気分になってしまうような内容はできるだけ控えましょう。単位が欲しいのなら、それなりの内容をそれなりに書けばいいので、事実をあからさまに書く必要はありません。その実習の指導者に伝われば問題ありませんからね。きっと指導者がこの日誌を読んだときに、あの時指導したことだなーと思ってもらえると私が思ったからこの考察なのだと思います(笑)

 午後のコミュニケーションの時間の方が密度の濃い内容ですね。職員の勧めでいわゆる心理療法の一種である「回想法」を行った場面です。回想法は昔の写真や映像、音などをたよりに、記憶を呼び起こす体験をするといったような療法だそうです。認知症の方へのアプローチとして使われることがあるそうです。たしか、花の本を読むという活動自体を提案したのは私だった気がします。いや、どうだったかな、今となってはあまり記憶にありません。違ったらごめんなさい。ただ、この実習期間に図書館に何度か通った記憶はありますので、本の調達は私がしたのはおそらく間違いないと思います。この一緒に本を読むという活動は、残りの実習期間で何度か出てくると思います。私の実習では本を一緒に読むことを通して、利用者への理解が少しずつ進んでいきました。写真もついている本は偉大だと思いました(笑) 本を見ながら利用者本人からいろいろな言葉がでてきますからね。みなさんも一回は試してみてもいいかもしれませんね。この日誌を見ながら、当時を思い出して少しほほえましい気持ちになりました。

まとめ

 今回は、自立支援の視点をもって介助や見学を行うという目標でした。考察としては、具体的な場面を想像することが難しい内容で記述してしまっていました。考察としてはあまりよくない例なのではないかと思います。具体的な場面を描写し、その時に指導を受けたことや、実習生自身が考えたことや感じたことを記述する方が、日誌としては良いものになるのではないかと思います。

 みなさんも実習後半へと向かっているころでしょうか。どんなことを利用者に提供できるのか、いろいろなことを考えながら、実習に臨んでくださいね。なかな経験できることではない「実習」ですから、学び取れるところはたくさん学びとりましょう(^▽^)/ がんばれー

介護の求人情報30,000件。カイゴジョブ

コメント

タイトルとURLをコピーしました