【保育士】知的障害者入所施設での実習~~目標と考察の書き方ー10日目【施設実習】

保育士養成校

はじめに

 施設実習も残りわずかとなりました。ユニットは全部で5つありますが、そのうちひとつは女性のみのユニットなので、私はあまり関わることができませんでしたが、残りの4つは男性のみのユニットでしたので、均等に関わってきました。12日分の実習ですが、それぞれのユニットでいろいろな違いもありましたし、職員の質の違いなども感じることがありました。みなさんもよい職員さんのことはたくさん見習いましょう。

施設実習10日目の目標と考察

 知的障害者入所施設実習10日目の目標と考察です。

目標

 利用者にあった支援について学ぶ。

 利用者に合った支援について学ぶのは大切なことですね。利用者のことを理解していなければできない支援です。実習後半にはちょうどよい目標なのではないかと思います。

考察

 考察の引用をしていきます。

 本日は3組のKさんに着目して実習に臨みました。Kさんは朝の段階で、既にユニット内を飛び跳ねるように、スキップするように動き回っていました。「走らないよー」と職員の方が声をかけていたので、私も多少ですが「走らないよー」と声をかけました。その後もKさんのことを観察していると、職員の方が「Kさんがこんなふうに走り回っているのには理由があって、排泄を我慢して、限界ギリギリになるまで走ったりして、刺激を与えているんだ。こういうこだわりがKさんにはあって、トイレにいくタイミングは本人に任せているから……」といったことをお話してくださいました。たしかに、必要以上に「走らないよー」と伝えている様子はなく、そのご、無事に排泄を済ますこともできていました。職員の方が、その人それぞれの個性、こだわりなどを理解した上で支援されている一つの場面だと思いました。その人、「個人」というものを理解し、適切な支援をすることができれば、利用者はとても快適に過ごせるのではないかということを学ぶことができました。

保科史人の施設実習日誌より

この考察から、今、考えること

 今回は利用者のこだわりについての考察になっていますね。職員の方は走らないよーと声かけしていますが、基本的に、自閉傾向のある方に対しては、否定語を用いない方がいいです。なにかして欲しくないことをしているときは、○○しましょうなどと、違うことに注意が行くように誘ってみるとかですね。私も放課後等デイサービスで働いているときは実践していました。もちろん否定語を使ってしまう時もありましたが、できるだけは肯定的に利用児が動けるような声掛けを心がけていました。心がけて実際は否定語を用いてしまうのは、なんなんでしょうね……。人間否定するのが大好きなのでは?と思ってしまいます(笑)

 否定してしまうと、自閉傾向のある方は、否定されたという気持ちでいっぱいになってしまうのか、他害行為につながることがあります。私が働いていた放デイでは、ダメなどと伝えると、反発してつねってくる子がいました。そのつねり方が尋常ではなく、腕に爪が刺さり、えぐれて、血まみれ、みたいなことになっていましたね(笑) 笑い事ではないですが……。なんにしても、利用者を不穏にしてしまう声掛けが正しいわけがありません。もちろん望ましくない行動をしてしまうようになっている環境にも問題があります。利用者、利用児、環境が整っていれば、パニックや他害行為をすることはほとんどないのではないかと思います。

 経験や知識がたくさん求められることですので、一筋縄には行きませんが、日々勉強ですね。

まとめ

 自閉傾向のある方は、こだわりというものをもっていることがあります。こだわりはこだわりですので、わがままとかではありません。わがままのように見えることもありますが……。これをしなければどうしようもないという、とてもつらい状態なのです。あまりにも迷惑行為に近いこだわりでなければ、なるべく実現させてあげるほうが、利用者、職員、両方の精神衛生上、良いのではないかと私は思います。こだわりもとつぜん消えたり、とつぜんでてきたりしますから、なかなか難しいものです。

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